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2019年12月13日

本学法学部の中山賢司准教授らによる共編著『<周縁>からの平和学-アジアを見る新たな視座』が出版されました

昭和堂から本学法学部の中山賢司准教授らによる共編著『<周縁>からの平和学-アジアを見る新たな視座』が出版されました。前田幸男教授は本書の第1章の執筆を、中山准教授は第14章の執筆と書籍の編集を担当しています。

本書は、国際関係論や平和学を専門に学ぶ大学生に向けて、国際政治学・国際関係論の専門家によって執筆されています。前田教授は、「石油から見る惑星限界の系譜学」(第1章)、中山准教授は、「東アジアの越境地域協力(CBC)」(第14章)について論述しています。

出版にあたって前田教授は「かつての第三世界論は、近年グローバル・サウス論として改めて注目されています。その系譜を受け継ぐ形で執筆いたしました。第1章は石油という液体の物質特性を通して帝国主義を捉え返し、近現代史の理解を劇的に変化させる構成となっています。①民族自決権問題、②中東地域の王制とイスラームの関係、③気候変動問題などに関心がある方で機会があれば、個々のイシューが連結していく面白さを体験してみてください」と述べ、中山准教授は「本書は、既存の社会科学を、<周縁>と<アジア>をキーワードに再構成しようとする大胆かつ先駆的な試みです。ある財団からの助成を受け、アジア共同体論入門講座のテキストとして刊行することができました。一流の執筆陣、関係者の皆様には感謝の思いでいっぱいです。是非、お手にとって頂ければ幸いです」と言及しました。
ページ公開日:2019年12月13日