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2022年10月06日

法学部の中山賢司准教授が「北東アジア学会優秀論文賞」を受賞しました

9月24日、北東アジア学会が2022年度の「北東アジア学会優秀論文賞」を発表しました。本学法学部の中山賢司准教授の論文「北東アジアの越境地域協力(CBC)にみる生態系越境ガバナンスの地平―対馬釜山境域、日韓海峡広域、八重山台湾東部境域、沖縄台湾広域における海岸漂着物対策CBCの比較考察―」(『北東アジア地域研究』第28号、2022年、163-180頁)が同賞を受賞しました。

本論文は、生態系の保全を求心力とする北東アジアの越境地域協力に関し、近年深刻な問題となっている海岸漂着物問題をケースに考察したものです。国際関係論の〈周縁〉としての地方・都市と海域環境をテーマに、非国家主体のトランスナショナルな萌芽的協力関係に光を当て、「協生」する北東アジアの新たな地平を描き出しました。国家中心で対立と協調を議論する既存の北東アジア国際関係研究に対し、本論文は新たな分析視角と具体事例を提起した独創的な研究です。

中山准教授は、「このたびは学会優秀論文賞に選出していただき大変に光栄です。選考委員ならびに関係の諸先生方、現地調査にご協力くださった皆様、そして本論文の着想を共に議論した本学学生の皆さんに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。コロナ禍における様々な苦境の中でつかんだ今回の受賞は、ひとえに周囲の方々のご支援とご協力のおかげです。大変に有難うございました。今回の受賞を励みに、現在取り組んでいる東アジア海域環境ガバナンス研究をさらに発展させられるよう、一層精進してまいりたいと思います」と語りました。

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ページ公開日:2022年10月06日