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  • 文学部の菅野博史教授、文学研究科の松森秀幸准教授が『現代語訳 法華玄義釈籤』(下Ⅰ)を出版しました

2022年11月15日

文学部の菅野博史教授、文学研究科の松森秀幸准教授が『現代語訳 法華玄義釈籤』(下Ⅰ)を出版しました

本学文学部の菅野博史教授と文学研究科の松森秀幸准教授が、中国天台宗の事実上の開祖である天台大師智顗(538-597)の『法華玄義』に対する妙楽大師湛然(711-782)の注釈書『法華玄義釈籤』の訳注研究『現代語訳 法華玄義釈籤』(下Ⅰ)を出版しました。

『法華玄義』は天台三大部(他に『法華文句』、『摩訶止観』)の一つとして、鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』の思想を名・体・宗・用・教の五重玄義の視点から解明したもので、菅野教授によって『現代語訳 法華玄義』(上)(下)が刊行されています。『法華玄義釈籤』は、中国天台宗の中興の祖とたたえられる湛然による注釈書を対象とした初の現代語訳となります。

本書はこれまで長年、中国天台教学を研究してきた菅野教授と妙楽大師湛然の研究の専門家である松森准教授との共同研究による出版です。松森准教授は、「湛然はその歴史的重要性に反してこれまで充分な研究がなされてきませんでした。それは彼の著作が難解であることも要因の一つであると思います。今回、菅野教授との共同研究により湛然の主著の一つを現代語訳することができました。本書が湛然の思想研究の進展の一助になれば幸いです」と語りました。

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ページ公開日:2022年11月15日