中国からの研究教員が本学で研究成果を報告しました
本学と交流協定を締結する中国の深セン大学・厦門大学・清華大学から3名の研究教員を本年2月から招聘し、8~9月の帰国に合わせて、滞在中の研究成果を報告しました。
深セン大学の曾嵘副教授は、「堀田善衛文学における日中関係史の記述に関する研究」をテーマに、戦後日本文学における反戦テーマがどのように中国雑誌『世界文学』の中で翻訳・受容されてきたのかを探求し、その翻訳プロセスが異文化理解にどのように貢献しているか、新たな研究の方向性を論じました。
また、厦門大学の葛栄玲副教授は「東アジアにおける景観人類学の学問的構築」、清華大学の陳愛陽副教授は「清朝末期における日本SF小説の中国語翻訳の一例」をテーマに研究結果をまとめました。
なお、昨年度に招聘し、本年3月に帰国した吉林大学の仲秋副教授は「日本における中国語の普及の現状」をテーマに、HSKと中国語検定という2つの中国語能力試験の比較や日本で出版されている日本語教材に関して報告しました。