本学経済学研究科の学生の論文2本が国際学術誌に掲載されました

国際学術誌「Digital Business」に掲載

本学経済学研究科博士後期課程のAdino Andaregieさん(筆頭著者)を含む創価大学、エチオピア、カナダの研究者との共同研究の成果が、国際学術誌「Digital Business」 (Volume 4, Issue 2, December 2024)に掲載されました。

Adino Andaregieさんは、創価大学主体のSATREP-EARTH文理融合型プロジェクトの研究スタッフの一人でもあります。同学術誌はエルゼビア社が提供するジャーナルの影響力を評価する指標 cite score 7.4(2023年)とビジネス分野上位10%に入る評価の高い学術誌です。

■論文タイトル:Exploring individuals’ socioeconomic characteristics and digital infrastructure determinants of digital payment adoption in Ethiopia

■論文概要:COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックにより、デジタル決済が急増し、低・中所得国の成人の40%以上が、デジタル決済をすでに経験しました。本研究では、エチオピアのCOVID-19パンデミック時にデジタル決済を採用する決定要因を調査。本目的の達成のために、Global Findex Database 2021の一部として収集された世界銀行の最新データセットを利用し、共分散ベースの構造方程式モデリング(CB-SEM)を適用して、変数間の複雑な経路を明らかにし、また社会経済的要因とデジタル決済の採用との関係についても検討しています。

国際学術誌「Cogent Business & Management」に掲載

創価大学SATREP-EARTH文理融合型プロジェクトチーム代表による論文が国際学術誌「Cogent Business & Management」(2024, VoL. 11, no. 1、Impact Factor3.0)に掲載されました。筆頭著者は経済学研究科博士課程のAdino Andaregieさんで、主にプロジェクトチーム・テーマ4「微細藻類を含む食品の商業化」のメンバーによる共著論文となります。

■論文タイトル:Assessing eating habits and preferences for bakery products among urban dwellers in Ethiopia

■論文概要:より健康的な食品の選択肢に対する需要の高まりに対応して、ベーカリー製品を新しい栄養成分で革新するために消費者の意見を統合することは、ベーカリービジネスの成功に不可欠です。この研究は、体系的なサンプリングを通じて選択された焼き菓子の180人の顧客の食習慣と好みを評価することを目的とし、データは、独立性のカイ2乗検定と記述分析を使用して分析。パンの消費頻度は、年齢、教育、家族の人数と有意に相関しています。都市部の消費者は、クッキー、「Difo Dabo」、ケーキ、白パンを好みます。消費者は量、味、価格、サイズ、栄養価を優先することが判明。女性、若年層、中等教育以上の教育を受けた人、家族の人数が多い人は価格を優先し、若年層、高所得者、高学歴の人は栄養価を優先しました。栄養価の高い有機成分に対する高い嗜好は、若年層、高所得者、高学歴の顧客の間で観察されました。この調査結果は、ベーカリービジネスに洞察を提供し、栄養補助食品の組み込みを通じてイノベーションを導くことでしょう。

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