文学研究科の藏田伸雄教授が寄稿した書籍『マスク取ってもいいですか?』が出版されました

本学大学院文学研究科の藏田伸雄教授が、1月30日に出版された書籍『マスク取ってもいいですか?』(若松良樹編著、信山社)において、第4章「合理的な意思決定と理性的自律のために―コロナウイルス禍の中での科学的知識と倫理」を執筆しました。

本書は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行という未曾有の事態に対し、日本の危機管理システムがどのように機能し、どのような課題を残したのかを多角的に検証する一冊です。政治学、法学、経済学、そして倫理学など、各分野を代表する研究者が、それぞれの専門的知見からパンデミックが社会に与えた影響を論評しています。

藏田教授が担当した章では、科学的合理性と市民の自律との関連について分析しています。不確実性を伴う科学的知識にもとづいて、公衆衛生上の要請による行動の「自粛」が求められる状況で、行政、専門家、メディアが果たすべき役割について論じています。

今回の出版にあたり、藏田教授は「パンデミックは、私たちの社会が守るべき正義や公正、そして個々人の倫理観を改めて問い直す機会となりました。本稿が、次なる危機へ備えるための議論を深める一助となれば幸いです」と語りました。

教授

藏田 伸雄

クラタ ノブオ

専門分野

応用倫理学、倫理学、近現代西洋哲学

研究テーマ

カント倫理学、人生の意味の哲学、現代規範倫理学・メタ倫理学、生命倫理学(出生・遺伝子・治療停止・公衆衛生)、環境倫理学(世代間倫理)、科学技術倫理、近現代西洋哲学史

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