理工学部ポストドクトラルフェローPranshu Bhatia博士が国際会議にてBEST PAPER AWARDを受賞しました
2023年11月24~26日にオンライン開催された11th EAI International Conference on Advancements of Science and Technologyにおいて、理工学部ポストドクトラルフェローPranshu Bhatia博士がBEST PAPER AWARDを受賞しました。
Bhatia博士は、「Effect of spontaneous sedimentation on the chemical composition of compressed water hyacinth juice as a pretreatment for anaerobic digestion: Comparison of different growing areas」というタイトルのもと発表を行いました。
現在、ホテイアオイをはじめとする外来水草の過度な繁茂は世界中で深刻な問題となっています。それらの水草は、その強い繁茂力から水中だけでなく土壌にも根を張ることができ、他の在来植物の生長を脅かす場合があります。
本研究では、浮遊型、腐朽型、土壌型の3つの異なる生育環境で育ったホテイアオイを使用して、効果的な処理方法を検討しました。
これまでの実験では、水草を細かく粉砕して絞った搾汁液をそのまま嫌気性消化(メタン発酵)に使用すると、搾汁液に含まれる浮遊物によって、パイプの詰まりや発酵槽であるUASBリアクターへの高負荷による機械の故障といった問題が生じていました。そこで今回の研究では前処理として沈殿を実施し、上記3種の生育環境ごとにホテイアオイ搾汁液の物理的・科学的パラメータを測定しました。その結果、最も浮遊懸濁物(SS)の除去率が高かったのは浮遊型のホテイアオイでした。また、浮遊型の炭素損失は最小であり嫌気性消化プロセスの基質として適していることが示唆されました。
本研究の一部は、SATREPS-EARTHプロジェクトの一環として実施され、相手国側研究者との共同発表となりました。
共著者:Anas Hijazi(創価大学理工学研究科卒業生)、Shinichi Akizuki(創価大学プランクトン工学研究所 講師)、Nigus Gabbiye Habth(バハルダール大学工学部 教授)、Shinjiro Sato(創価大学理工学部 教授)、Tatsuki Toda(創価大学理工学部 教授)