本学理工学研究科博士後期課程の学生の筆頭論文が国際的な学術雑誌に受理されました!
創価大学理工学研究科・博士後期課程2年小平友大さんの筆頭論文「Enhancement of alkali- and oxidation-modified biochars derived from water hyacinth for ammonium adsorption capacity」が国際的な学術誌『Soil Science and Plant Nutrition』(注)に受理および出版されました。 高濃度のアンモニウムを含む廃水を処理するためのバイオ炭を用いた吸着法は、簡便で費用対効果の高い処理法として知られています。しかし、様々なバイオ炭原料の中で、水生植物由来バイオ炭の吸着量は低く、長年吸着材として不向きとされてきました。 小平さんの論文では、ホテイアオイ(水草)に化学的処理を施すことで、バイオ炭の吸着能力の向上に成功しました。また、処理ごとの吸着メカニズムの詳細解明により、水生植物由来バイオ炭の吸着材および窒素肥料としての有用性が示されました。 本研究の一部は、SATREPS-EARTHプロジェクトの一環として実施されました。 共著者:秋月真一 講師(創価大学プランクトン工学研究所)、Fekremariam Asargew Mihretie 博士(オーストラリア連邦科学産業研究機構)、Desalew Fentie Meselu さん(創価大学理工学研究科・博士課程学生)、Solomon Addisu Legesse 准教授(バハルダール大学)、佐藤伸二郎 教授(創価大学理工学部) (注)『Soil Science and Plant Nutrition』は土壌科学、植物科学等に関連する土壌栄養学に関する研究を取り扱う学術誌です。Scopusにおける農業・生物科学分野におけるパーセンタイルは75%です。1955年に創刊され、Taylor & Francis社から出版されています。