本学理工学研究科学生の筆頭論文が「Editor's Choice Articles」に選ばれました

本学理工学研究科・博士後期課程のDesalew Fentieさんの筆頭論文 「Optimizing Cropping Systems Using Biochar for Wheat Production Across Contrasting Seasons in Ethiopian Highland Agroecology」が、 Agronomy journal において2025年上半期の 「Editor's Choice Articles」に選出されました。

「Editor's Choice Articles」は、同誌の編集部が掲載論文の中から特に注目すべき論文を選出するものです。

エチオピアでは土壌の酸性化や水資源の不足が小麦栽培の大きな制約となっています。本研究では、外来種として問題視されている水草ホテイアオイから製造したバイオ炭を利用し、小麦の栽培効率と経済性を高める方法を探りました。ホテイアオイ由来のバイオ炭と肥料の組み合わせが小麦の収穫量を季節ごとに最適化できることを明らかにし、乾季の水不足下でも高い効果を示しました。研究結果はホテイアオイの有効活用と、農業廃棄物の資源化による持続可能な農業を実現するモデルに貢献しています。

本研究の一部は、SATREPS-EARTHプロジェクトの一環として実施されました。

共著者:Desalew Fentie さん(創価大学/エチオピア・インジバラ大学)、Fekremariam Asargew Mihretie さん(オーストラリア連邦科学産業研究機構) 、小平友大さん(創価大学)、Solomon Addisu Legesse さん(エチオピア・バハルダール大学)、Mekuanint Lewoyehu さん(創価大学)、Tassapak Wutisirirattanachai さん(創価大学)、佐藤伸二郎教授(創価大学)

(注)『Agronomy』は、農業、土壌学、作物科学などに関連する研究を幅広く取り扱う国際的な学術誌です。Scopusにおける作物学分野のパーセンタイルは84%です。2011年に創刊され、MDPI社(Multidisciplinary Digital Publishing Institute)から出版されています。

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