第23回日本炭化学会にて本学大学院博士課程学生が最優秀発表賞を受賞しました

2025年9月、和歌山で開催された第23回日本炭化学会にて、創価大学大学院博士課程2年の ウチシリラツタナチャイ・タサパック が、最優秀発表賞を受賞しました。発表題目は 「高含水率バイオマスの混合水熱炭化液相の土壌施用後の窒素動態および環境影響評価」 です。
本研究では、従来処理が難しかったホテイアオイや消化汚泥などの高含水率バイオマスを水熱炭化(HTC)で処理し、副産物として得られる液相を土壌に施用することで、窒素肥料としての有効性を示しました。これは、廃棄物の資源化と環境負荷の低減に向けた新たな可能性を開く成果です。
受賞スピーチでは、 「炭化学会に参加して4回目、やっと皆さんが私の日本語を理解してくれました(笑)。佐藤伸二郎先生、研究室の先輩後輩、そして会場の皆さまに感謝いたします。」 と感謝の言葉を述べました。 本人にとって今回の受賞は特別な意味を持ちます。2年前の同学会では発表中に体調を崩し、非常に厳しい経験をしました。しかし、その後は自己研鑽を重ね、家族や先生、友人の温かい支えに励まされながら少しずつ成長し、今回の成果につながりました。
本人は「賞そのもの以上に、自分らしく発表できたことを誇りに思う。One steady move at a time」と語り、今後は資源循環や環境調和へのさらなる貢献を目指して挑戦を続けます。
