アメリカで開催された CANVAS 2025 にて 本学 大学院博士後期課程学生がポスター最優秀発表賞を受賞しました

CANVAS 2025(旧称:ASA・CSSA・SSSA International Annual Meeting)は、農学・土壌学・作物学・環境科学分野において世界最大級の国際会議です。2025年大会は11月9日〜12日にアメリカ・ユタ州ソルトレイクシティで開催され、世界各国から研究者・大学院生が集い、農業生産、栄養管理、土壌生態、バイオ炭利用など多岐にわたる分野で最新研究が報告されました。
本会議の “Biochar: Agronomic and Environmental Uses(バイオ炭の農業的および環境的利用)” セクションにおいて、
創価大学大学院博士後期課程2年のウチシリラツタナチャイ・タサパック(Wutisirirattanachai Tassapak)さん がポスター最優秀発表賞を受賞しました。

発表題目は 「Optimization and Environmental Evaluation of Solid Fuel and Liquid Fertilizer Produced via Co-Hydrothermal Carbonization of High-Moisture Biomass(高含水率バイオマスの共水熱炭化による固体燃料および液体肥料の最適化と環境評価)」 であり、水草ホテイアオイや消化汚泥などの高含水率バイオマスを水熱炭化し、炭素を含む固体をエネルギー源として、栄養分を含む液相を肥料として再資源化する循環型利用の可能性を評価した研究です。なお、本研究の一部は SATREPS–EARTH プロジェクト(JST/JICA) の一環として実施されています。

ウチシリラツタナチャイさんは、次のように述べています。
「ユタ州の広大な自然と美しい景観はとても新鮮で、学会期間中ずっと心が洗われるようでした。また、昨年交流した研究者の方々と再会し、改めて深い議論を行うことができ、大変有意義な機会となりました。
バイオ炭や栄養管理のセッションも非常に充実しており、最新の知見に触れることで、今後の研究に向けた大きな刺激を得ました。ポスター発表では参加者と対話しながら研究内容の魅力を直接伝えることができ、最優秀賞をいただけたことを大変光栄に思います。
この研究を支えてくださった多くの方々へ感謝申し上げます。温かくご指導くださる佐藤伸二郎先生、日々励まし合う研究室の仲間、そして遠くから支えてくれている家族の存在があってこそ、この成果につながりました。
最後に、自分自身も日々成長できるよう、これからも一歩ずつ前進していきたいと思います。」

今回の受賞は、本学の資源循環・環境研究が国際的に評価された成果であり、
ウチシリラツタナチャイさんのさらなる発展が期待されます。
 

ウチシリラツタナチャイさんが、ポスター発表を行っている様子。
ポスター発表中のウチシリラツタナチャイさん
開催地付近の壮大な湖を背景にした、ウチシリラツタナチャイさんの写真
開催地付近の壮大な湖:Great Salt Lake
学会パネルの前でポーズをとるウチシリラツタナチャイさん
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