伊与田准教授が「ベストポスター賞シルバー」を受賞

「ベストポスター賞シルバー」を受賞した伊与田准教授

 2025年8月28日(木)29日(金)に行なわれた第27回 組込みシステム技術に関するサマーワークショップ(SWEST27)において、伊与田健敏准教授がポスターセッションで発表を行い、「ベストポスター賞 シルバー」 を2年連続で受賞しました。 伊与田准教授は、この度の発表内容などについて、以下のとおり述べております。

 昨年はリアルタイムOSというソフトウェアに関する発表をしましたが、今年はFPGAを使ったハードウェアに関する発表を行いました。この発表で2年連続となるベストポスター賞シルバーをいただくことができました。FPGA(Field Programmable Gate Array)は、内部のデジタル回路そのものを自由に“プログラム”できるICです。デジタル回路の動作は、HDL(Hardware Description Language, 回路記述言語)を使って記述します。これを専用のコンパイラで処理すると回路を定義するデータになり、このデータを書き込むとFPGAの中に設計した通りの回路ができます。FPGAとHDLを使ったデジタル回路の製作は今では当たり前の技術になりましたが、FPGAが載ったボードは複雑で高価なものが多く、気軽にFPGAを使うのはちょっと難しい状況です。そこで、ブレッドボード(線や部品を穴に差し込んで自由に回路を作れるボード)を使って誰でも気軽にFPGAを使えるように、FPGAが載った小型のDIP化基板を作りました。
 これによって多くの人がFPGAに触れてデジタル回路に興味を持つ人が増え、コンピュータをはじめとするデジタル機器を土台から作ることが出来る人材が育っていくことに少しでも寄与できればと考えています。そして、このような分野に興味を持つ方々にぜひ理工学部に来ていただきたいと念願しています。

准教授

伊与田 健敏

イヨタ タケトシ

専門分野

ソフトウエア、計算機システム・ネットワーク、計測工学

研究テーマ

スペクトル拡散超音波を用いた屋内測位

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