GCP生が本学のシェアサイクル導入に貢献
本学(東京都八王子市、学長=鈴木将史)は、4月26日(金)にトヨタモビリティ東京株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:佐藤康彦)と契約を結び、キャンパス内に地域住民も利用できるシェアサイクル「HELLO CYCLING」を導入しました。
そのきっかけとなったのは、本学経済学部の掛川三千代ゼミが、八王子市内のCO2排出量削減への貢献を主な目的として、市に行った施策提言です。
同ゼミでは、2022年4月、市の気候変動対策とその施策について調査・分析を行う中で、市内の自家用車から排出されるCO2が国レベルを上回っており、市が実証実験を行うシェアサイクルが十分に利用されていないことに着目。「八王子市のシェアサイクル利用促進に向けて」と題した施策提言を約1年間かけて取りまとめ、市の担当部署に対し研究成果の発表と提案を行いました。
提言では、市の南部や南東部にシェアサイクルの駐輪場が集中していること、本学を含めた北部の学生ニーズが高いことなどに言及。同ゼミの提言を受け、市とシェアサイクルの実証実験を行うOpenStreet株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:工藤智彰)が本学に対してシェアサイクルの導入を提案するに至りました。その後、本学は昨秋の全学協議会を経て導入を正式に決定しました。
今後、同ゼミでは、シェアサイクルの利用を促進すると同時に、自動車やバスなどの利用と比較した二酸化炭素排出量の変化を測定し、モニタリングしていく予定です。今年4月に本学が公開した「2050年カーボンニュートラルに向けたロードマップ」を念頭に、Scope3[1]の学生による通学や教職員の通勤から出る排出量の削減への寄与を目指します。
本プロジェクトに携わったGCP生の山内志穂さんは、「私は留学に行くまでの期間、シェアサイクルの準備段階の研究を当時の同期のメンバーと行いました。その後、シェアサイクルの研究が大きく進み、大学にシェアサイクルを設置するという結果になりました。途中の期間は参加できなかったですが、設置に際し学内での利用促進のポスターを作成するなど、再びこのプロジェクトに関与できたことがとても嬉しいです。卒業まで研究にさらに力を入れ、大学と地域の脱炭素化のために尽力していきます」と語りました。