講義の様子

2021年07月08日 15時58分

Bill & Melinda Gates Foundationの平井プロジェクトリード(日本担当)を招いての講演会が行われました。

     2021629日、Bill & Melinda Gates Foundation の平井光城プロジェクトリード(日本担当)をお招きし、本学でSDGsを学ぶ学生たち向けに「All Lives Have Equal Values」(すべての生命の価値は等しい)と題してご講演いただきました。講演で平井氏は、ご自身のキャリア開発の話をふんだんに織り交ぜながら、財団での活動や、COVID-19が浮き彫りにした高所得国と低・中所得国との医療格差の課題、そしてCOVAXをはじめとした国際社会の対応などについて懇談的に語ってくださいました。

     

     平井氏は「キャリア開発においては、まずは仮説でよいので、将来自分はこうありたいと想像し、そこから逆算して、今どのような努力をすべきかを考えて行動することが重要です。」と訴えられました。さらに、「そうすると、とりあえずスタートを切ることができます。留学準備や語学習得、資格取得やインターン等、具体的な行動に移すことができれば、知識や視野が広がります。自身のキャリア観もより鮮明になります。逆に、はじめから使命を見つけようと頭だけを悩ませても、行動に落としこめなければ前に進むことができません」と自身のキャリアを振り返りながら話されました。また、自身の原体験を共有されたうえで、学生たちに「病気や経済苦、家族の事情など、様々な逆境があると思いますが、どうか友人・先輩・恩師から最大限のサポートを得ながら乗り越えてほしいです。苦労しているほど使命があるはずです。社会で大きな価値を創造してください」と励ましのエールを送ってくださいました。

     

     参加した学生からは

    「ライフテーマを伺った際、トピックは特に決めていないとおっしゃっていたことが印象的でした。無理にテーマを決めずに、こういう働き方がしたいという思いを大切にして、キャリアを選択していこうと思いました。」

    「環境のせいにしないこと、というのは簡単なようでとても難しいことだと思います。私もよく環境が悪いということにして自分の弱さから逃げてしまっているので、自分で解決できる悩みに対しては背を向けずもっと向き合って行きたいと思いました。」

    などの声が寄せられました。

     

     なお講演会は、日本語(「共通総合演習ASDGsと世界市民」授業内)と英語(「Special Studies in General Education A: SDGs and Global Citizenship」授業内)の両言語で行われました。加えて、希望者向けのキャリア懇談会も行われました。

     

    ページ公開日:2021年07月08日 15時58分