Vol.99

難関の東京都職員に合格 挫折をバネに成長した4年間

安原 瑞稀(やすはら みずき) 法学部 法律学科4年

地方公務員を目指して法学部公共政策コースで学び、難関の東京都職員と横浜市職員にダブル合格を果たした安原瑞稀さん。法学部は、文科省が実施した「全国学生調査(第4回試行実施)ポジティブリスト」において、「幅広い知識、ものの見方」「大学の学びによって成長を実感している」の2項目で全国トップ10入りを果たしています。その充実した学びの環境で、論理的思考力を高め、教員や先輩の支えを受けながら夢を実現させた安原さんに、公務員試験合格までの努力や法学部での学びについて聞きました。

創価大学に進学を決めた理由を教えてください。

実は、ほかの大学が第一志望だったのですが、受験で失敗してしまい、縁のあった大学で入学後にしっかり成長しようと考え、創価大学への入学を決めました。受験失敗のコンプレックスがあったので、入学時から「この大学で自分を誇れるくらい努力して結果を残したい」という気持ちを持ってずっと学んできました。

法学部ではどのようなテーマで学びましたか。

2年生の後期から公共政策コースに進み、多くの社会問題が複雑に絡み合う構造を理解しながら学びを深めました。社会問題の中でも私は「女性活躍」を学びの軸に据え、子育て支援、介護や高齢者福祉、地域経済などさまざまな分野の政策と女性を結び付けながら、幅広い視野で学ぶことができたと思います。
特に印象に残っているのは、「公共政策ワークショップ」の授業です。環境、防災、多文化共生などの現実的な社会問題に対して、グループワークで現状分析、課題抽出、解決策の検討を行い、各テーマに対して具体的な理解を深めることができました。
また、法学部の授業を通して、行政や法律の知識だけでなく、緻密に論理を組み立てる方法を身に付けることもできました。授業では文章で回答したり発表したりする機会が多く、論理的で一貫性のある内容になっていなければ、厳しい質問が飛んできます。そうしたトレーニングがあったおかげで、論理的に考え、説明する能力がかなり成長したと思います。

ゼミでの学びの様子
ゼミでの学びの様子

卒業後の進路を地方公務員に定めたのは、いつ、どのようなきっかけからですか。

入学当時は卒業後の進路をイメージできていかなったのですが、両親に「法学部なら公務員という道もあるんじゃない?」とアドバイスされたことをきっかけに興味を持ち、「キャリアデザイン基礎」の授業で実際に公務員として働いている卒業生の話を聞いて、魅力的な仕事だと思うようになりました。
公務員の中でも地方公務員を選んだのは、公共政策を学ぶ中で、より住民に近い現実的な施策に関わりたいと考えたからです。業務の幅が広く、短いスパンで部署異動があるため、さまざまな分野の業務に携わるチャンスがある点も、私の性格に合っていると感じました。さらに、日本を代表する広域自治体であり、自宅からも通えることから、東京都職員と横浜市職員に志望を固めました。

公務員試験合格に向けて行った勉強や対策について教えてください。

2年次から学内で開催される公務員講座の講義を受け、筆記試験の対策を始めました。地方公務員の試験は自治体によって内容が異なります。私の場合、東京都は筆記試験のハードルが高く、横浜市は面接試験が2回あるため、それぞれに対策が必要でした。大学の行政教育センターで講師の先生と学習スケジュールを立てて勉強を進めていったのですが、筆記試験対策は覚えることが多く、モチベーション維持に苦労しました。そこで支えになったのが、公務員に合格した先輩学生(PSS)や現職公務員の卒業生のみなさん、同じ目標を持つ仲間の存在です。

所属していた土井美徳先生のゼミには公務員志望の仲間が多く、励まし合って一緒に頑張ろうという雰囲気がありました。また、先輩方とは日常的に連絡を取り、勉強で分からないことを質問したり、悩みを相談したりしたことも、モチベーションを保つ大きな力になりました。また、筆記試験後は、先輩方とオンラインで長時間にわたって面接でしっかりと自分の魅力を伝えるため、大学での学びや成長を掘り起こす作業を行いました。そのおかげで、面接当日は、自然体な私自身の魅力を十分に自分の言葉で伝えることが出来たことが、合格につながりました。

ゼミでの学びの様子
ゼミでの学びの様子

東京都と横浜市に合格した今の気持ちを教えてください。

筆記試験は想定より得点が低かったのですが、面接で高評価をいただき、どちらも高順位で合格することができました。面接は人物評価ですから、大学での私自身の学びや成長を高く評価していただけたように感じられて、とてもうれしく思います。その成長は創価大学でしか得られなかったと思いますし、入学して良かったとあらためて感じています。

大学生活や公務員試験に向けた準備を通して、創価大学ならではの教育力を感じた場面はありましたか。

創大には、学生の個性を尊重し、一人一人が望む道を切り開いていける環境があり、それが教育力に繋がっていると思います。
よく言われていることですが、創大の先生方は学生との距離が近く、一人一人に誠実に向き合ってくださいます。私自身、ゼミ選考の面接で大学受験に失敗した話をしたのですが、その時土井先生にかけていただいた「自分の可能性に自分自身で蓋をしてはいけないよ」という言葉が、今でも強く心に残っています。先生のその言葉で「自分にはもっとできることがあるんじゃないか」と思えるようになり、ゼミや公務員試験対策に全力で取り組んで、自分を成長させることができたと思っています。

フランスへの短期研修も経験
フランスへの短期研修も経験

合格後は、PSSの責任者として後輩のサポートをしているそうですね。

私自身、先輩方からのサポートが合格に繋がったので、後輩たちへのサポートを通じてその恩を返したいと思い、活動しています。
先輩として支える側になってみて、後輩たち全員に目を配り、勉強をどう進めているのか、どんなことに悩んでいるのかを把握する難しさを実感しています。また、筆記試験対策は、自分も少し前まで勉強していた内容ではあるのですが、教える側として勉強し直す必要を感じました。こうした支える側、教える側としての経験や学び直しは、入庁後の業務に生きる貴重な経験にもなると思っています。

卒業後の進路と今後の目標を教えてください。

卒業後は、東京都庁に進みます。都職員として取り組みたいのは、地元である多摩地域の活性化です。大学での学びをベースに、特に中小企業に対して女性が活躍できる職場づくりを支援し、多摩地域がさらに活力ある地域になるよう力を尽くしたいと考えています。
また、卒業後も公務員志望の後輩たちのサポートを続けたいです。創大はこれからの私の原点であり、創大と関わり続けることで、初心を忘れずに頑張り続けることができるのではないかと思っています。

創価大学への進学に興味を持つ後輩たちに、メッセージをお願いします。

東京都職員の最終面接に臨む直前、土井先生に「第一志望の大学に行けなかった後悔は何%くらい残っている?」と聞かれて、私は「ゼロです」と答えました。大学入試で思うようにいかない経験をしたことは確かですが、そのつらさを糧に、創大で成長することができたからです。創大は、一人一人の「成長したい」という気持ちに誠実に向き合い、そのための環境を用意してくれる大学です。創大で出会った先生、先輩方との関わりがあったからこそ、私の成長があります。みなさんには、自分が選択した場所で、自分に何ができるのか、どのように成長したいのかを常に考えながら、大学生活を過ごしてほしいと思っています。

ダンスサークルの仲間と
ダンスサークルの仲間と

<法学部 法律学科4年>

安原 瑞稀

Mizuki Yasuhara

[好きな言葉]
七転八起
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好奇心旺盛
[趣味]
ブレイクダンス
[最近読んだ本]
木曜日にはココアを/青山美智子
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