ロシア語

 ドストエフスキイやトルストイ、チャイコフスキイを生んだ文学と芸術の大国ロシアは、今や経済面でもBRICSの一翼として大きな期待を集め、ロシア語ができる人材に対する社会的需要はかつてないほど大きくなっています。ポーランド語やブルガリア語と同系統のロシア語はまた、その地理的位置と歴史的経緯から、中央アジアの国々やモンゴルでも広く通用している言語です。

 Ж、Ш、Фといったあのロシア語の一風変わった文字はキリル文字と呼ばれ、実は上記のブルガリア語をはじめとするバルカン半島の諸言語やモンゴル語でも用いられているのです。つまりロシア語は、東はサハリン島から西は東欧やバルカン半島まで至り、間にモンゴルの大草原や悠久の道シルクロードを抱える広大なユーラシア大陸の空間に皆さんの活躍の場を広げてくれる言語、大きな未来性を秘めた言語だといえます。

 ロシア語は難しい言語だとよく言われたりしますが、それは間違いです。前期のロシア語Ⅰ、後期のロシア語Ⅱで使う教科書は、会話でよく使う表現を通してロシア語の基本構造が学べるよう作られていますので、まずは基礎的な文字と発音を学ぶことをお勧めします。