スペイン語

 スペイン語の世界人口は約4億5000万人で、国連の公用語の一つになっています。スペイン語が話されている国は、スペイン本国はもとより、メキシコ、キューバ、ベネズエラ、コロンビア、ペルー、チリ、アルゼンチンなど中南米18か国、さらにアフリカ大陸にあるギニアでも公用語となっています。また中米のプエルトリコでは、1991年にスペイン語が唯一の公用語に指定されました。さらにアメリカ合衆国本土には、「ヒスパニック」と呼ばれるスペイン語を話す人々が約4500万人います。
 
 スペイン語はイタリア語、フランス語、ポルトガル語などと同じように、ラテン語を共通祖語としているので、この4つの言語は語彙や文法構造に多くの共通点が見られます。例えばスペイン人はイタリア語を聞いて75パーセントほどが理解でき、またポルトガル語を読んだときには、何と95パーセント理解できるようです。つまりスペイン語は、話し言葉としてはイタリア語に近く、書き言葉としてはポルトガル語に近いことがわかります。
 
 本学では必修科目としてのスペイン語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳでは、発音、会話、文法などの基本事項を学びます。その後スペイン語圏への留学を目指す諸君を対象に、スペイン語Ⅴ、Ⅵや文学部開講の「スペイン言語文化研究」では、スペイン語圏の文化や歴史なども紹介していきます。