野村ゼミ

ゼミテーマ「企業評価と環境問題」

ゼミ紹介

学ぶ内容
これまで、企業の評価は財務的な視点での評価のみが着目されてきましたが、近年、環境対応中心に社会的な側面も重要視されるようになってきました。本ゼミでは統合報告書(財務データと非財務データの双方を合わせた企業の報告書)などの分析を通じ、企業評価を総合的にできる力を身につけていきます。前半では、基礎的な理解を身につけるために、環境問題の本質(地球温暖化の仕組みやプラスチック問題の世界的な動向など)、環境経営とは何か、ESG投資(環境、社会、ガバナンスに配慮した投資形態)などについて、テキストを輪読していきます。具体的には、報告者を決めて、テキストの内容を要約し問題を提起して議論したり、LTD形式で議論したりすることにより理解を深めていきます。とりわけ、ESG投資は近年、2030年を目標達成とするSDGsの推進と共に話題を集めており、企業活動の視点からも財務的な視点からも分析力を養うことのできる重要なテーマであると言えます。輪読により身に着けた知識を基に、後半で、実際に自分たちで選んだ企業を分析していきます。
ゼミ生が取り組んでいる研究テーマ
卒業論文のテーマ:「建設業界の環境活動の比較」、「銀行の環境活動―都市銀行と地方銀行の比較」等、業種別の環境経営分析と共に、最近では、SDGsから見た企業行動の分析などを取り上げている。また、3年次には、外部での研究発表として、食品ロス問題を中心にサプライチェーンでの分析を行っている。
ゼミ生の声 ①何を学ぶゼミなのか / ②実際に学んだ内容
・堀内百花さん(4年生)

①環境に関する教材や資料の内容を通じ、議論を交わすことで環境問題の本質や、環境経営とは何かを知る。その中で、ESG投資やSDGsについての知識を深め、社会・環境問題への取り組みによる世界の変化を学ぶ。さらに、エコプロダクツ展の展示に向けたフィールドワークやプロジェクトで、学びをアウトプットする。

②食品ロス問題について学び、削減プロジェクトを立ち上げた。先進国ではサプライチェーン全体、途上国では消費前段階で食糧廃棄が多く発生しており、地域毎の対策が必要である。日本においては、消費者の過度な安全志向や商慣習が要因となっている。プロジェクトを通し意識改革を促すことで、「Think Globally, Act Locally」の重要性を学んだ。

・高橋洋子さん(3年生)

①地球環境問題を共通のテーマに、企業の視点で環境問題を学んでいます。また、環境問題解決のためフィールドワークを盛んに行っており、近年はフードロス削減に向けたプロジェクトに取り組んでいます。
②テキストや外部講師の方による講義で、企業の環境活動の現状や課題を学び、そこから自分たちには何ができるのかを調べて考えていきました。そこから一人一人の行動が大切であると気づき、プロジェクトを通して私達から変えていこうと日々挑戦しています。

  • キャンパスガイド2023経営学部