里上ゼミ

ゼミテーマ「多様性と企業:比較経営学の視点」

ゼミ紹介

学ぶ内容
現代の社会において多様性は重要な概念であり,企業にとっても多様性とどのように向き合っていくかが重要な課題となっています。とはいえ、多様性と言ってもいろいろな角度から検討することが必要です。国ごとの多様性(資本主義の多様性と企業の関係など),国内での多様性(地域特性や業種・企業規模による違いなど),企業内での多様性(ダイバーシティマネジメントなど)というように,多様性をさまざまなレベルから検討し,なぜ企業が多様性と向き合っていかなければならないのか,そのうえで克服すべき課題は何かという問いを出発点としています。まず3年次の春学期には全員で文献を輪読して議論を重ね,多様性と企業という大きな課題についての理解を深めると同時に批判的検討の手法を身に着けていきます。3年次の秋学期にはゼミ生が持ち寄ったテーマからグループワークを行い、それらの学びを踏まえて4年次には各自が選択した卒業論文の執筆をします。2万字を超える学術論文に取り組むことで大学での学びの集大成とします。
ゼミ生が取り組んでいる研究テーマ
「企業不祥事は何故起きるのか」「日本の中小企業における障碍者雇用の促進」「健康格差に民間企業は貢献できるか」、「中国の高齢化問題がアジア経済に与える影響について」「製品アーキテクチャ論から考える日本の技術力を活かす方法」、「中小および赤字鉄道会社が生き残るための多角化戦略」「男性の家事育児参加による児童虐待防止への一助:企業による対策」「環境ビジネスで男女協働を促そう」等
ゼミ生の声 ①何を学ぶゼミなのか / ②実際に学んだ内容
・小出友香さん(4年生)

①自分の興味のある社会問題などについて理解を深めることができます。授業では先生から様々な知識を学びますが、ゼミでは自らわからないことを調べ、解決し、新たな考えを自身が提示する必要があります。そのため、「意欲的に学ぶ姿勢」を鍛えるゼミだと考えています。

②私の場合は、現在社会問題として大きく取り上げられている「高齢化問題」に着目しました。なかでも、経済大国である中国の高齢化問題はとても深刻です。これまで中国はアジアの経済成長を牽引してきました。しかしこの中国の高齢化問題によって、アジア経済の成長モデルは転換が必要であるということを明らかにしました。

・尾倉舞香さん(3年生)

①里上ゼミでは、企業と多様性について学んでいます。現代の社会において多様性とは重要な概念であり、企業側も向き合い方が大きな課題となっています。国ごと、国内、企業内というようにさまざまなレベルから企業と多様性の関係性について検討し、書籍や論文、ディスカッションなどを通して理解を深めています。。
②春学期には、市場経済の多様性について書かれた書籍や専門分野である先生の見解を元に発表を行い、理解を深めました。
秋学期には、12月に行われるゼミ大会に向けて、チームごとに興味関心のある分野を研究しました。ゼミ大会は、京都大学や大阪大学などの学生と合同で行うため、刺激的な経験となりました。

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