木下聖子教授が、権威ある科学者リストの上位2%にラインクイン

スタンフォード大学・エルゼビア社が公表したデータベースでは、世界で最も引用されている科学者の論文等に基づいてランク付けをしています。 2024年9月に公開された本データベースにおいて、糖鎖生命システム融合研究所・副所長の木下聖子教授の生物医学およびバイオインフォマティクスの分野における先駆的な研究が、世界のトップ2%の科学者に位置づけてられていることがわかりました。
木下教授は、これまで240本以上の査読付き論文を発表しており、コミュニティへの貢献は広範囲にわたります。 さらに、27件の特許に関連する引用もあり、理論的な研究を超えて実用的な応用に成功していることを強調しています。 特に顕著な貢献として、世界で唯一の糖鎖構造リポジトリである“GlyTouCan”や、最先端の糖鎖科学情報をまとめたウェブポータルである “GlyCosmos”など、糖鎖インフォマティクスデータリソースの開発を率先して行ってきたことがあげられます。 また、昨年始動した文部科学省「大規模学術フロンティア促進事業」の一環であるヒトグライコームプロジェクトにおいて、TOHSAナレッジベースの主導設計者でもあります。 糖鎖科学の分野が拡大する現在、データの統合とアクセス性の重要性が増しています。 また、研究者が包括的な糖鎖関連データにアクセスできるリソースの開発と強化において重要な役割を果たしています。
木下教授は、献身、専門知識、ビジョンを通じて、糖鎖インフォマティクスの未来を形作るだけでなく、次世代の科学者が糖鎖の複雑で魅力的な世界を探求することを促しています。 世界を牽引する糖鎖研究者の一人として、今後更なる活躍が期待されます。

教授
木下 フローラ聖子
キノシタ フローラキヨコ
- 専門分野
計算機システム・ネットワーク、生体生命情報学、応用ゲノム科学、生物分子科学
- 研究テーマ
糖鎖の機能解明のための糖鎖インフォマティクスリソースの開発