研究科長からの
メッセージ

大学院工学研究科のビジョン

工学研究科長 西原 祥子
工学研究科長 西原 祥子
工学研究科では、学部で身につけた学問の基礎の上に、さらなる専門的な学識と技術を積み上げて専門性を高め、人類の持続的発展に資する新たな科学技術を創造できる人材、および、グローバルな社会の種々の諸問題に対処できる柔軟な問題解決能力を持つ人材を育成します。「創造的」であるためには、まず基盤となる最先端の知識の獲得が必須であり、工学研究科の博士前期(修士)・後期(博士)課程では、主として講義科目により最先端の知識を獲得します。さらに、真の「創造力」の育成は主に研究活動を通して行われます。具体的な新規研究課題を設け、新しい真実をどのように解析し、どのように見出していくかについて、その論理展開をも含めた研究の手法を学び経験することが重要となります。すなわち、前例のない新たなことに挑戦する能力がここで養われます。そのため、創価大学工学研究科では、修士課程の学生から各専門分野の国内の学術学会、さらには国際会議への参加を促し、研究成果を外部へ積極的に発表して議論することを奨励しています。学生支援のためには、日本学生支援機構や創価大学独自の奨学金制度に加え、学生への各種の補助金制度が充実しており、学会参加の旅費、交通費の補助、リサーチアシスタント制度による財政支援、論文掲載報奨金制度などがあります。このような環境により、学生と教員の一体となった研究体制が確立され、多くの研究成果が生み出されています。その例は、文部科学省の科学研究費・プロジェクト研究費など競争的資金の獲得や数多くの特許出願・査定、技術移転などに見ることができます。

創価大学の工学研究科は、工学部開設後の1995年4月に、情報システム学専攻と生物工学専攻の2専攻からなる博士前期課程、引き続き1997年4月に博士後期課程を設置し、情報工学とバイオサイエンスの分野において高度な研究と教育を開始しました。その後、両専攻から、多数の博士前期課程修了者(修士工学)と多数の博士後期課程修了者(博士工学)が学位を得、多くの卒業生が様々な企業の研究部門、国立研究所、大学で活躍するまでに発展してきました。2003年4月には、学部が情報システム工学科、生命情報工学科、環境共生工学科と3学科体制に発展したことに伴い、大学院工学研究科も、情報システム工学専攻、生命情報工学専攻、環境共生工学専攻の3専攻へと改組されました。現在、工学研究科には39名の教員と167名(内42名が博士課程)の大学院生が在籍し、各分野で活発な研究活動を行っています。また、本学は海外の210以上の大学と学術交流協定を結んでおり、海外からの留学生も年々増加し、グローバルな大学院となってきています。海外の研究者も積極的に受け入れ、海外の研究・教育機関との共同研究も行っています。さらに、知的財産戦略本部のリエゾンオフィス、産学連携推進センター、研究開発国際連携推進センターは、大学院の研究を、知的財産戦略、産学連携、国際連携の側面から強力に支援し、その活性化を一層加速しています。

本年度、これまでの生命情報工学専攻を廃止し、より多角的に生命現象を探求し、その研究を推進する手法の開発も含めて教育を行う生命理学専攻を設置することを申請しています。さらに、これに伴い、既設の情報システム工学専攻、環境共生工学専攻と合わせて工学研究科を理工学研究科に名称変更する予定です。真の「創造力」の育成はとは何かを常に考え、真理を追求する大学力の源泉となるべく、最大限の努力をいたします。