研究科長からの
メッセージ

大学院工学研究科のビジョン

工学研究科長 戸田 龍樹
工学研究科長 戸田 龍樹
工学研究科は、学部4年間の学問の基礎の上に、さらに高度な学識と技術を積み上げ、社会の種々の諸問題に対処できる柔軟な問題解決能力を養うための、いわば工学者としての上級課程であります。工学研究科の博士前期(修士)・後期(博士)課程では、講義科目による知識の習得と同時に、具体的な研究課題を設け研究の手法を学ぶことが重要となります。そのため、創価大学工学研究科では、修士課程の学生から各専門分野の国内の学術学会、さらには国際会議への参加を促し、研究のレベルを外部から客観的に評価してもらうことを奨励しています。学生支援のためには、日本学生支援機構および創価大学独自の奨学金制度に加えて、学生への各種の補助金制度が充実しており、学会参加の旅費、交通費の補助、RA(リサーチアシスタント)制度による財政支援、論文掲載報奨金制度などの形で実現してきました。そのような環境を整えてきたことにより、大学院への進学数は順調に増加しており、学生と教員の一体となった研究体制が確立されるとともに、多くの研究成果が生み出されるようになってきました。その一例は、文部科学省の科学研究費・プロジェクト研究費など競争的資金の獲得や数多くの特許出願・査定、技術移転などに見ることができます。

創価大学の工学研究科は、工学部(1991年4月)開設後の1995年4月に、情報システム学専攻、生物工学専攻の2専攻からなる博士前期課程、引き続き1997年4月に同専攻からなる博士後期課程を設置し、情報工学とバイオの分野において高度な研究と教育を開始いたしました。その後、1999年3月、工学研究科は完成年次を迎え、今日に至るまで両専攻からは、すでに多数の博士前期課程修了者(修士工学)と多数の博士後期課程修了者(博士工学)が学位を得て、その多くの卒業生が大企業の研究部門、国立研究所、大学で活躍するほどに発展してまいりました。2003年4月には、学部が情報システム工学科、生命情報工学科、環境共生工学科と3学科体制に発展し、それにともない、大学院工学研究科も、情報システム工学専攻、生命情報工学専攻、環境共生工学専攻の3専攻へと分野を開拓。現在、工学研究科には41名の教員と220名(内40名が博士課程)に近い数の大学院生が在籍し、情報システム工学専攻、生命情報工学専攻、環境共生工学専攻およびその関連分野で活発な研究活動を行っています。また、本学は海外の60以上の大学と学術交流協定を結んでおり、開かれた研究・教育機関として、海外からの留学生、研究者を積極的に受け入れ、また海外の研究・教育機関との共同研究も行っています。知的財産戦略本部のリエゾンオフィス、産学連携推進センター、研究開発国際連携推進センターは、大学院の研究を、知的財産戦略、産学連携、国際連携の側面から強力に支援し、その活性化を一層加速してくれています。

工学研究科は選択と集中による競争的環境下での活動を原則として、大学の資源をより効率的にいかしながら、競争力ある研究と教育に裏打ちされた大学力の源泉となるべくこれからも大きく発展してゆく所存です。