本学理工学研究科環境共生工学専攻・博士前期課程２年の阿知波和樹さん（黒沢研究室）が、イギリス・ノーズウェールズ州で開催された「16th International Congress Thermophiles 2023」にてポスター賞を受賞しました。
　International Congress Thermophilesは、好熱菌に関する国際会議で、1990年に第1回がイタリアで開催され、今大会で16回目の開催となり、イギリス・ウェールズのBangor Universityで行われました。
　阿知波さんの発表は、「Exploring new species of Cyanidiococcus (Cyanidiophyceae, Rhodophyta) inhabiting acid hot springs in Japan」で、日本各地の酸性温泉から分離した177株のイデユコゴメ類（単細胞藻類の１グループ）について分子系統解析を行った結果、栃木県塩原温泉から分離した25株（代表株：SKB_C1-KA1）が新種のイデユコゴメ類であると推定され、この結果、イデユコゴメ類の正確な分類体系の理解に貢献すると考えられるとの内容です。
　受賞した阿知波さんは、「このような賞をいただけたことは、非常に光栄に思っています。指導教員である黒沢先生をはじめ、多くの方々のサポートにより受賞できたと感じています。私自身の大学院生活は残りわずかですが、社会に発信できる研究成果に少しでもつなげることができるよう努力していきたいと思います。」と抱負を語ってくれました。