本学理工学研究科の学生が「DEIM2024」にて「学生プレゼンテーション賞」を受賞
本学理工学研究科情報システム工学専攻2年(受賞時1年)の田中悠さんが、「第16回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2024)」にて学生プレゼンテーション賞を受賞しました。
DEIMは、「データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム 」として、「日本データベース学会」、「電子情報通信学会 データ工学研究専門委員会」、「情報処理学会 データベースシステム研究会」の3団体が主催するデータ工学や情報マネジメントに関するフォーラムで、毎年開催しています。国外の学術団体ともグローバルに交流しており、本年の研究発表は約400件、参加者数も約800名で、データ工学の分野では、国内最大規模の学術イベントです。
田中さんの発表は、「A Forecasting Method of Traffic Flow Using Road Network Data(街路ネットワークデータを用いた交通流量の予測手法)」で、未来の交通量を予測するためには、近隣の交通状況、時間で変化する傾向、天候や曜日などの外的環境といった情報が重要な意味を持つため、本研究では道路の形状が持つ情報に着目し、交通容量や隣のエリアとの関連の強さを学習するニューラルネットワークの学習モデルを考案したものです。
このモデルで、NY市のタクシーの交通量を予測したところ、既存手法より精度を向上する効果が確認できました。
受賞した田中さんは「学会発表で賞があることは知っていましたが、まさか自分が選ばれるとは考えていなかったため、大変に驚きました。現在は議長やコメンテーターからいただいたアドバイスを基に研究を進めている最中で、論文誌への掲載を目標にしております。引き続き研究活動に励みます」と力強く抱負を語ってくれました。