表現文化メジャー

表現文化メジャーは作品の芸術性を見抜く目を養い、自身のクリエイティヴティー(創造)に役立てることを目標としていきます。

文学研究法(文芸批評理論)をもとにしながらも、文学作品(小説・詩・戯曲)だけでなく、映画・舞台芸術、フォークロア、ポップカルチャーを含む、表象芸術全般を幅広く扱っていきます。また、小説の読み方や映画の鑑賞法を学ぶだけでなく、現役作家による文芸創作指導、演出効果や演劇についての技術もきめ細かく指導されます。当メジャーからは、俳優、テレビドラマの助監督、文学賞の受賞を得て作家デビューを勝ち取った卒業生も複数名輩出しております。

主な開講科目

イントロダクトリー
  • 表現文化論入門
  • 世界文学への招待
ベーシック
  • 文芸批評Ⅰ:詩の分析と作詞法
  • 文芸批評Ⅱ:小説・映画の分析法
  • ヨーロッパ文学
  • 神話とフォークロア 
  • 映画論
  • 文芸創作Ⅰ・Ⅱ
  • 演劇入門
  • 日本古典文学講読
  • 日本近代文学講読
アドヴァンスト
  • 演劇論
  • 文芸創作演習
  • 演劇表現演習
  • サブカルチャー論
  • 英米児童文学研究
  • 美学美術史 
  • 日本文学特講A・B・C

開講ゼミ一覧

《アメリカ演劇》 大野 久美 教授

ユージン・オニールをはじめとするアメリカ演劇の代表的な劇作家を取り上げ、心理学的な観点も踏まえて、台詞やそこに込められた作者の心に迫ります。また、さまざまな演劇を鑑賞し、演劇に親しみながら、人間にとって演劇とはどのような存在か、皆で考えます。

《日本古典文学》 平林 香織 教授

日本古典文学の研究方法について学び、古代から近世までの日本の古典文学作品の解析を行います。古典籍(和書)の扱いや崩し字の解読に関する技法を修得し、古典文学作品を書かれた時代や歴史的背景の中で考えます。また、作品の解釈をとおして現代のわたしたちの表現や思想に通じる普遍性を見出します。

《イギリス文学》 木下 薫 教授

テキストを丹念に読むことが求められるが、リズムの体得をもめざす。A. MacIntyre などの翻訳論、解釈学も学び、作品の解釈と併せ、活発な議論ができればと思う。各人が自発的に関連するテーマを選んで発表する機会も大切にしたい。

《イギリス文学》 鈴木 邦彦 教授

シェイクスピアの全体像(生い立ち、劇場構造、演劇事情、演出の変遷など)を明らかにしたうえで、作品の一部を読み解きながら、小説とは違う「演劇」ならではの面白さを探りたい。ほかに、イギリス文学の中から各自興味のある分野を見つけ、研究発表をしていく。

《ロシア文学》 寒河江 光徳 教授

ロシア・フォルマリズム、バフチン、ロートマンなどの論文を読みながら、文学作品を分析する理論について学習をしていく。

《西洋哲学》 伊藤 貴雄 教授

ヨーロッパ哲学史上最大の巨人であり、現代哲学の基礎を作ったカントの著作などを学びながら、グローバル化する現代の思想的・社会的課題への示唆を読み取り、問題解決への方途を探ります。たとえば、自由とは、正義とは、世界市民とは、等々の問いを皆で議論しながら、多角的な視点で世界秩序を捉え直していきます。さらに、哲学は、私たち自身の人生観・価値観を大きく広げ、深めてくれます。人類的古典(グレートブックス)に触れ、自分で考える勇気や、他人と討議する力を養い、未来を生き抜く「創造的精神」を身につける演習にしていきたいと思っています。

《ロシア・フォークロア》 中堀 正洋 准教授

ロシアをより正しく認識するために、現代もなお文学作品、絵画、映画、音楽、バレエなど、ロシア文化に影響を与え続けているロシア・フォークロアについて学びます。具体的には、ロシア革命前、20世紀初頭までを中心としたロシアの民衆文化、特に昔話、英雄叙事詩、本当にあった不思議な話、儀礼歌などの口承文芸、教会暦と民間暦、教会の祝祭や農耕・牧畜などの歳時儀礼について学んでいきます。

《英米児童文学》 熊田 岐子 准教授

児童文学には、当時の時代背景・文化背景はもちろんのこと、子どもがどのように捉えられてきたか、教育されていたかが映し出されています。本ゼミでは、様々な背景を持つ児童文学を取り扱い、英米の歴史・文化・思想・教育観等を辿っていきます。同時に、扱った児童文学が影響を受けている文学作品にも触れることで、知識を深めていくことを目指します。

《ポピュラー・カルチャー研究》 森下 達 准教授

わたしたちが日々親しんでいるマンガや映画といった文化は、社会の中でどのような位置を占めているのでしょうか? 受容のされ方に着目して、そうしたポピュラー・カルチャーのありようを考えていくのがこのゼミです。また、議論の中では、ストーリーや表現に目を向けることもあるでしょう。受容だけでなく、作品の表現を論じることも可能です。授業では主として、関心のある作品とその受容についての分析や、関連文献の紹介・批判などをやってもらいます。

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