社会学・人類学メジャー

「社会学・人類学」の視点で、社会や文化、そして人間の多様性を洞察し、人権の世紀を築く人材を育成。
「社会学・人類学」の視点から、現代社会のさまざまな現象を見ると、当たり前だと思っていたことが驚きを持って見直せたり、変だと思っていたことが理解可能なこととして見えてきたりします。特に社会学は社会によって見えなくなっているものを、そして人類学は文化によって見えなくなっているものを見えるようにしてくれる学問です。このような「社会学・人類学」の視点を通して、私たちの回りにある世界の「あたりまえ」や「常識」を見直し、「正義」や「善」として受け入れてきたものを再確認することで、人類の「多様性」に気づき、さまざまな人間や社会についての「理解」が可能になります。そうした社会学・人類学的なものの見方を、家族、地域、都市、宗教、労働、政治、社会心理、メディア、異文化などを題材にして学びながら、現代社会の課題を読み解き、よりよき文化構築に挑戦できる人材を育成します。

主な開講科目

イントロダクトリー
  • 社会・文化研究への招待 
ベーシック
  • 社会調査の基礎
  • 社会学概論
  • 社会理論と社会システム
  • 社会統計学
  • 家族の社会学 
  • 地域と都市の社会学
  • 宗教社会学
  • マンガの社会学
  • ジャーナリズムの社会学
  • 現代社会論入門
  • 文化人類学
  • 現代文化人類学 
  • 人類学的地域研究(アジア)
  • 人類学的地域研究(アフリカ)
  • 国際関係論
アドヴァンスト
  • ジェンダーの社会学
  • メディア論
  • 教育の社会学
  • 歴史の社会学
  • 現代宗教の社会学
  • マンガ・児童文化探究
  • サーベイ調査演習
  • フィールド調査実習
  • サブカルチャー論
  • 民族誌研究
  • ポスト・コロニアル人類学

開講ゼミ一覧

《現代社会研究》 杉山 由紀男 教授

私たちをとりまくさまざまな社会現象や社会問題を解明し、解決へ導くための継続的な学問的営みが社会学です。各自が具体的な研究テーマを取り上げて考察していく作業を通して社会学の視点を身につけ、「家族」「ジェンダー」「教育」を中心に、現象や問題の解明と解決の方途を探っていきます。

《歴史社会学》 小林 和夫 教授

不思議なものを感じとる感性を大切にしながら「歴史」の問題を社会学的な視点から考察します。「えっ、そこ?」「そうくるんかい!」こそが社会学の存在理由です。

《文化人類学》 井上 大介 教授

文化人類学における基本的な思考法をベースに、異文化理解に関する身近なテーマを設定し、論文作成のための文献蒐集を行い、関連文献ならびに調査の進展状況に関する発表を課題とします。

《都市社会の研究》 森 幸雄 教授

われわれの生活する現代社会について、地域社会という場を切り口に考察します。既存の研究成果に触れるとともに、自らの足で感じ、眼で見たものを重視したいと思います。

《国際関係学》 林 亮 教授

国際関係学は二度の世界大戦の反省から生まれました。コンピューターとインターネットで一体化した地球は、豊かさと格差による矛盾に満ちています。私たちは戦争を制御し、平和を実現するために国際社会を研究します。経済発展と社会の変容を取り上げます。対象は中国とその周辺地域です。特に経済発展によって生じた貧富の格差と不公平な社会、少子高齢化社会と情報化社会、次第に形成されつつある断裂社会とその縫合を学習し、経済発展と社会の変容はどのように関係しているのかについて考察します。その上で自由にテーマを決めて卒論を作成してもらいます。

《平和学・人間の安全保障研究》 玉井 秀樹 教授

平和の実現をめざす学問が平和学です。あらゆる人が尊厳をもって生きる自由を追求する人間の安全保障という考え方に基づいて、私たちがめざすべき平和のあり方を検討し、その実現の方法を探究していきます。

《中国の社会》 武 澎東 教授

経済発展と社会の変容を取り上げます。対象は中国とその周辺地域です。特に経済発展によって生じた貧富の格差と不公平な社会、少子高齢化社会と情報化社会、次第に形成されつつある断裂社会とその縫合を学習し、経済発展と社会の変容はどのように関係しているのかについて考察します。その上で自由にテーマを決めて卒論を作成してもらいます。

《社会人類学》 フィスカーネルセン アネメッテ 准教授

現在日本社会などを題材に、グローバル・コンテキストを前提とした社会人類学的視点に依拠しつつ、文化と感情、ジェンダーと性、多様性、沖縄、移民、身体、儀礼、象徴、AIと親密さ、メディア、政治と宗教、ナショナリズムなどのテーマについて学びます。また、論文作成のための文献調査やフィールド調査、民族誌的調査、インタビュー調査を実施しながら、現代社会を多角的に分析できるスキルを涵養します。

《ポピュラー・カルチャー研究》 森下 達 准教授

わたしたちが日々親しんでいるマンガや映画といった文化は、社会の中でどのような位置を占めているのでしょうか? 受容のされ方に着目して、そうしたポピュラー・カルチャーのありようを考えていくのがこのゼミです。また、議論の中では、ストーリーや表現に目を向けることもあるでしょう。受容だけでなく、作品の表現を論じることも可能です。授業では主として、関心のある作品とその受容についての分析や、関連文献の紹介・批判などをやってもらいます。
 

《社会福祉の探求》 筒井 澄栄 教授

障害者・高齢者の社会福祉領域における現状と課題について探求します。
 

《ソーシャルワークの実践 地域資源化とそこにある価値と倫理》 西川 ハンナ 准教授

ソーシャルワークは実践と研究が両輪であるといわれます。学生であっても地域へ参加し、地域の課題に関わることは可能です。地域参加を通して、ソーシャルワーカーに必要な技術、社会人として必要な態度などを学びます。そして、その根底にあるソーシャルワークの価値と倫理についても考えていきたいと思います。
 

《生活問題と福祉》 岩川 幸治 准教授

私たちが暮らしている地域社会には、どのような人がいてどのように暮らしが営まれているのか、また、地域社会を創っていく担い手の一人としてどのようなことができるのか、地域に足を運び学んでいきます。
 

《メディア文化研究》 倉橋 耕平 准教授

私たちの文化は、もはやメディアなしでは形成されません。政治家はメディア向けのパフォーマンスをします。ヒット曲はストリーミングの登場で曲が短くなりました。Netflixの作品がアカデミー賞を受賞しましたが、あれは「映画」ですか。このゼミは、現代メディア環境における文化変容や意味世界の謎を解明していくことが目的です。メディア文化、ナショナリズム、ジェンダー、政治、ジャーナリズムに関心のある方はぜひ一緒に学びましょう。
 

《宗教社会学》 大西 克明 准教授

社会学は常識的な宗教観に揺さぶりを掛けつつ、人間と社会における「宗教」の意味を明らかにします。宗教社会学は社会現象としての「宗教」を社会学の方法を用いて分析します。研究対象は成立宗教のみならず、聖なるものや非日常性、超越性・神秘性・霊性にまで及びます。人間の在り方やグローバル社会を理解するには「宗教」を通した考察が不可欠だと考えます。また、多様な宗教思想・文化を比較する宗教学との連関も重視します。近現代の宗教史に関心のある学生も歓迎します。

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