文学研究科の藏田伸雄教授が部分訳を担当した『臨床倫理学 第9版』が刊行されました
本学大学院文学研究科の藏田伸雄教授が部分訳を担当した書籍『臨床倫理学 第9版 臨床医学における倫理的決定のための実践的なアプローチ』(Albert R. Jonsen ほか著、新興医学出版社)が、6月10日(水)に刊行されました。
本書は、医療従事者が臨床現場で直面するさまざまな倫理的課題について、より適切な意思決定へと導くための実践的なアプローチを示した書籍です。代理意思決定や終末期医療などの多様な事例を取り上げ、臨床倫理学の視点から具体的に分析しています。
特に本書は、症例を「医学的適応」「患者の意向」「QOL(生活の質)」「周囲の状況」の4つの観点から症例を倫理的に分析する「四分割法(Four-Box Method)」を提唱したことで知られており、臨床倫理学の発展に大きな影響を与えてきました。
これまでにも第3版、第5版の日本語訳が刊行されていますが、今回出版された第9版は、第5版刊行以降の医療・社会環境の変化や研究の進展を踏まえて大幅な改訂が加えられています。また、本書は原著者である故アルバート・R・ジョンセン氏が約40年にわたり重ねてきた改訂作業の集大成ともいえる内容となっています。
今回の出版にあたり、藏田教授は「厳密さを犠牲にすることなく、医療者にとって読みやすい訳になるようこころがけました。医療者の皆さんに、是非本書を手に取ってもらいたいと思います」と述べました。
教授
藏田 伸雄
クラタ ノブオ
- 専門分野
応用倫理学、倫理学、近現代西洋哲学
- 研究テーマ
カント倫理学、人生の意味の哲学、現代規範倫理学・メタ倫理学、生命倫理学(出生・遺伝子・治療停止・公衆衛生)、環境倫理学(世代間倫理)、科学技術倫理、近現代西洋哲学史