なぜ不登校は急増し続けるのか?大人が見直すべき「学習観」と子どもの自己受容感を育む「言葉かけ」とは ― 特設サイト『問いの編集室』に最新記事を公開
本学の特設サイト『問いの編集室』に、最新記事「なぜ不登校は急増し続けるのか?大人が見直すべき「学習観」と子どもの自己受容感を育む「言葉かけ」とは」(教育学部:戸田大樹教授)を公開しました。
同記事では、不登校が急増する背景にある「ねばべき思考」の文化や、子どもの「自己受容感」を低下させる大人自身の無意識な「学習観」の課題を提示するとともに、受容・共感的な言葉かけの重要性や、暗黙知となりがちな言葉かけ技法を形式知化する教材開発・AI時代における教育の本質について解説しています。
同マガジンは、ニュースや日常の出来事から浮かぶ「なぜ?」を起点に、本学の研究者らが専門的知見をもとに分かりやすく解説する社会型WEBマガジンです。大学の研究を専門領域に留めず、社会と共有できる「知」として開いていくことを目的としています。
本記事の目次
1. 乳幼児期の「言葉かけ」によって“自己受容感”が育まれる
2. 保育者・教員の「学習観」の見直しを
3. 経験と勘に頼っていた「声かけ技法」の“見える化”をめざす
本記事のリード文
「勉強はしなくてはいけないもの」「学校は行くべきもの」。私たちは知らず知らずのうちに、そんな「○○せねばならない」「○○すべきである」という指示(命令)的な言葉で、子どもたち、あるいは自分自身をも縛りつけているのではいないでしょうか。
文部科学省の令和6年度の調査では、小中高を合わせた不登校の児童生徒数が約42万人という過去最多を記録しています。この深刻な状況の背景にあるのは、彼らの「やる気」の問題に限定されるものではなく、日本の教育文化に根深く息づく「ねばべき思考」という名の呪縛かもしれません。
「どんなあなたでも、いつでもどこでも、何があってもありのままでいい」。そんな受容的・共感的な言葉かけが育む「自己受容感」こそが、子どもたちが困難をしなやかに乗り越えるための「折れない心」の土台となります。では、大人は日々の「言葉かけ」をどう変えれば、子どものありのままの姿を認め、本来の学びの愉しさを取り戻すことができるのでしょうか。
今回は、長年、現職保育者の乳幼児に対する言葉かけに関する研究を続ける戸田大樹教授にインタビュー。大人が無意識に陥っている「学習観」の盲点や、今日から実践できる「受容・共感の言葉かけ技法」、そしてAI時代だからこそ価値が増す「人の温かさ」を介した教育の本質についてお話を伺いました。
教授
戸田 大樹
トダ ダイキ
- 専門分野
保育学
- 研究テーマ
保育者の乳幼児に対する言葉かけ及び語彙に関する実証的研究