【新・ゴジラ論】なぜ特撮は「批評」から「考察」の対象へ変わったのか ― 特設サイト『問いの編集室』に最新記事を公開
本学の特設サイト『問いの編集室』に、最新記事「【新・ゴジラ論】なぜ特撮は「批評」から「考察」の対象へ変わったのか」(文学部:森下達准教授)を公開しました。
同記事では、新作映画『ゴジラ-0.0』の公開にあわせ、「ゴジラ」を題材として、時代ごとに変遷する人びとの特撮作品の楽しみ方の変化をわかりやすく解説しています。1954年公開の初代『ゴジラ』は、反核や文明批判を象徴する作品として「批評」を中心に論じられてきました。しかし、オタク文化の発展やSNS時代の到来により、現代では「考察」や「推し」の文化へと移り変わっています。 森下准教授は、こうした潮流の中で失われつつある視点や、作品と社会の関係を一歩引いて見つめ直す重要性にも言及。ゴジラを通して、日本のポピュラー・カルチャーと社会の変遷を読み解きます。
『問いの編集室』は、ニュースや日常の出来事から浮かぶ「なぜ?」を起点に、本学の研究者らが専門的知見をもとに分かりやすく解説する社会型WEBマガジンです。大学の研究を専門領域に留めず、社会と共有できる「知」として開いていくことを目的としています。
本記事の目次
1.かつてゴジラは「お堅い映画」だった
2.批判する対象から「愛でる対象」へ
3.「考察」ブームで「批評」が消えた?
本記事のリード文
11月3日公開の新作映画『ゴジラ-0.0』をはじめ、時代を超えて人々を魅了し続ける『ゴジラ』。かつて「反核」や「文明批判」といったテーマで熱く批評・議論されていた特撮映画は、なぜ今やSNSでの「考察」や「推し」の対象へと変化したのでしょうか。
その背景には、ファン同士で作品を熱く批評し合っていた時代から、波風を立てずに共感し合う現代への楽しみ方の変化がありました。今回はポピュラー・カルチャーを研究する森下達准教授に、ゴジラ70年の変遷から見えてくる現代社会の姿をお聞きしました。
准教授
森下 達
モリシタ ヒロシ
- 専門分野
ポピュラー・カルチャー研究
- 研究テーマ
- 戦後日本における特撮映画・SFジャンルの形成と変容
- 手塚治虫の初期マンガ作品における物語と表現
『ゴジラ-0.0』ファイナル予告