《卒業生の活躍》食品メーカー

津田 良恵さん 経済学部2017年度卒業
味の素株式会社 東京支社 業務用ソリューション第2グループ
GCPとGLCで留学に必要な語学力とマインドセットを身に付ける
高校時代から途上国や新興国の支援に興味があり、創価大学に入学すると同時に学部横断型のグローバル・シティズンシップ・プログラム(GCP)に参加しました。GCPは確かな英語力とデータ分析力、課題解決力を磨くプログラムです。英語力には自信がありましたが、優秀な同期とハイレベルな英語の課題に何とか食らいつき、負けたくないという思いだけで文字通り寝る間を惜しんで勉強しました。そして、2年次にはグローバルリーダーカレッジ(GLC)にも参加。卒業生の先輩たちからグローバル・リーダーとしての在り方やコミュニケーションを学ぶなかで、「途上国や新興国のリアルを知りたい」という想いが生まれ、3年次にはタイのタマサート大学に留学しました。
ビジネスコンテストでの優勝をきっかけに、ビジネスを通した社会貢献を志す
留学から帰国し、4年次にはゼミで日本のフードロス問題と途上国の栄養改善を同時に解決するプロジェクトを立ち上げました。私たちが考えたのは、ドギーバック(飲食店での食べ残しを持ち帰るための容器)にアフリカの子どもたちが描いた絵(シール)を張り、食べ残しを持ち帰ればアフリカの子どもたちに10円(現地での一食分)が還元される、という仕組みです。食べ残しの持ち帰りを推進することで国内のフードロスを減らし、途上国へも一方的に支援するのではなく、報酬として還元することでWin-Winの関係構築をめざしました。このプロジェクトは実際に立川市のホテルで導入され、ビジネスコンテストでも優勝。ニュース番組や新聞など複数のメディアに取り上げてもらいました。
大学での学びを仕事に活かし、将来は世界の栄養問題解決に貢献したい
味の素では主に国内営業を担当してきました。最初は広域営業部に所属し、スーパーマーケットに対して家庭用商品や売り場づくりを提案。その後異動し、現在は業務用ソリューション第2グループで加工食品メーカーに原料調味料を提案しています。例えば、メーカーから「こんな調味料をつくりたい」という要望を受けたら、どのような調合で実現できるか社内の各部署と検討します。当社の商品や技術を使い、お客様に最適なソリューションを提案する仕事なので、GCPで身に付けた課題解決力やGLCで養ったコミュニケーションスキルをはじめ、「自分で仮説を立てて解決策を考え抜く」という大学で学んだことが多分に活かされています。今後は海外の栄養問題の解決にも携わりたいと思っています。
※大学案内『キャンパスガイド2024』より引用。所属部署・業務内容は取材時のもの。