法学部「地球平和共生ワークショップ」で国際NGOピースボートの渡辺里香氏が講演!
「ヒバクシャの声をどう受け止め、引き継ぐか――核問題と人間の安全保障」
2026年10月7日、法学部の授業「地球平和共生ワークショップ」において、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)/国際NGOピースボートの渡辺里香氏を講師に迎え、「核問題と人間の安全保障」をテーマに授業が行われました。
渡辺氏からは、世界各地の被爆者の証言を伝える「ヒバクシャ地球一周 証言の航海 おりづるプロジェクト」などの活動についての紹介がありました。スウェーデンでの証言会では、被爆当時高校生だったという男性の話を聞くにつれて現地の高校生たちが次第に関心を深めていった様子が紹介され、被害を受けた人の声を直接聞くことが、核兵器の問題を自分自身に関わることとして捉えるきっかけになると語られました。
講演では、日本の広島・長崎だけでなく、フランスによる核実験の影響を受けた人々や、オーストラリアでのウラン採掘によって今も被爆に苦しむ先住民など、世界各地に広がるヒバクシャについても紹介されました。核兵器の被害は国境を越え、環境や人々の暮らしに長く影響を及ぼすことを強調されました。
さらに、2017年に採択された核兵器禁止条約の意義についてお話しされるとともに、2024年の日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞は、被爆者による長年の証言活動が、核兵器の使用を許さないという国際的な規範の形成に貢献してきたことが評価されことによるものだと語られました。
受講した学生からは、「平和を実現するためには、一人ひとりが直接対話し相互理解を深めていくことが大切なのだと改めて感じました。いつか私も(核廃絶の活動にも)実際に参加してみたいと思いました。」といった声や「被爆者の証言を『過去の出来事を伝える活動』としてだけではなく、現在の国際社会を動かす力として捉えていることも強く印象に残りました。」といった感想がありました。