修了生の活躍

あかねくさ法律事務所
弁護士

 
淺尾 弘一 さん
ASAO Koichi

創価大学法学部卒業、創価大学法科大学院・法学未修者 2008年度修了

 #法律事務所   #企業法務   #エンターテインメント法務 

 #インハウスロイヤー   #大手建設会社 

Q1, 現在のお仕事内容を教えてください。

 現在、都内の法律事務所にて、契約書のドラフト及びレビュー、取締役会及び株主総会対応等といった企業法務、エンターテインメント法務、企業間の損害賠償請求に関する大規模の訴訟対応などを中心として行っています。

 企業の経済活動や情報技術は加速度的に進化及び発展しており、また、ビジネスの形態も多様化及び複雑化していますので、そもそも法的リスクの有無を分析するさえ難しい場合もあります。そこで、ビジネスの内容を理解しつつ、関連する法令や裁判例の調査を行った上で、法的リスクを具体的に検討するとともに、当該リスクを回避するための手段や方法を検討していく必要があります。

 こうした検討は、企業のビジネススピードに合わせるべく、迅速な対応が必要となりますが、企業側と協働してビジネスを構築していくことができた時には、弁護士としてのやりがいを感じることができます。

Q2, 法曹界、なかんずく今の進路を選ばれた理由を教えてください。

 私は、司法修習の修了後、大手建設会社の法務部門においてインハウスロイヤーとして勤務しておりました。インハウスロイヤーとして勤務していた当時、当事者の立場から、大型訴訟事件、独占禁止法案件、大型事故案件や契約審査などの対応を行っていました。インハウスロイヤーとしての経験は、企業内部におけるリスク分析や評価を踏まえた意思決定のプロセスに関与することができるものであって、また、外部弁護士の立場では経験のできないものであるため、非常にやりがいを感じておりました。

 しかし、こうした経験を積む中、むしろこうした貴重な経験を活かしつつ、様々な業種の企業の法的リスクの分析等に携わりたいと考えるようになりました。そこで、インハウスロイヤーから法律事務所へ転職することを決意いたしました。

Q3, 創価大学法科大学院での学びが、現在のお仕事にどう活かされているかを教えてください。

 創価大学法科大学院において学んだ基本的な法律知識や法的観点から問題を分析する能力が、現在の業務に活かされていることは言うまでもありませんが、その中でも創価大学法科大学院の特色というべき点について述べたいと思います。
 
 私が創価大学法科大学院に通学していた当時から、毎週末、先輩がゼミ形式の講義を実施してくださっておりました。また、修了後においても、先輩が答案の添削やゼミ形式の講義を行ってくださっておりました。
 
 しかも、修了後の受験勉強を継続するにあたっては、経済面や生活面など様々な不安と闘いながら受験生活を継続する必要があったところ、先輩方は、私生活上の悩みや課題についても相談に乗っていただきました。
 
 このように、目の前にいる一人と寄り添い、抱えている問題を共に解決していこうとする姿勢は、企業法務に関する案件に対応するにあたっても非常に活かされております。

Q4, 後輩へのメッセージをお願いします。

 創価大学法科大学院出身の弁護士は、今や様々な分野に進出して活躍しています。グローバル法務案件や企業法務案件を中心に取り扱う先輩、一般民事事件や家事事件、刑事事件を中心に扱う先輩、そして、インハウスロイヤーとして活躍する先輩もいます。先輩方は、本学の基本理念を心肝に染め、様々な分野での道を切り開いてくださっています。皆さんも、創価大学法科大学院での学びを通じて、自身の道を切り開いていってください。

PROFILE

  • あさお こういち ASAO Koichi
    [出身]大阪市
    [好きな言葉]
     「建設は死闘、破壊は一瞬」
     「英知を磨くは何のため 君よそれを忘るるな」
    [趣味]筋トレ(最近はまっています)

    掲載日:2022年7月27日