研究科について

研究科長からのメッセージ

私たちの文学研究科は、文学部1期生が卒業する1975年に開設されました。当初は英文学、社会学の2専攻でしたがその後、人文学(哲学歴史学、日本文学日本語学、仏教学の3専修)、国際言語教育(日本語教育、英語教育の2専修)が加わり現在は4専攻7専修体制と発展を遂げ、建学の精神特に「新しき大文化建設の揺籃たれ」の下、多くの高度な専門研究者ならびに専門職業人を育ててまいりました。

本研究科の特色は何といっても研究分野の「多様性」にあります。言語学、文学、社会学、哲学、歴史学、宗教学さらには国際言語教育など多分野に分かれています。この多様性をヨコ軸とするならばタテ軸は「人間への深き探究」であります。これは本研究科のもう一つの特色であり、主たる目的であると考えています。文化を創造するその担い手である人間の社会的、言語的、文化的、倫理的行動及びそれらによって蓄積された思想や歴史を総合的に探究することを目指します。そしてその探究の過程で見出された永遠性や普遍性は、グローバル化社会において益々必要とされる異文化への尊重及び深き理解へと繋がるものと確信します。

文学研究科長 小林 和夫

大学院の門をくぐられた皆さんはそれぞれの分野において、研究テーマを決めて学問の探究に取り組んで行くことになります。そこで忘れてはいけない点は、その研究成果はグローバル化が進む今日においては、国内外の学術界の向上と国際社会の発展と密接な関連性を有しているということです。自己の学問探究ではありますが、その成果は大きな社会性を帯びており、ある意味では社会的責任を負っていると言えます。

学問探究の道は決して平坦ではありません。しかし探究の過程で見出された永遠性や普遍性は、何ものにも代えがたい“喜び”でもあります。まさに「学は光」です。皆さんとこのような“喜び”を分かち合えるよう、私たち教員、職員は誠心誠意応援して行くつもりです。皆さんと共に大いなる学問探究の道を歩んで行けることを楽しみにしています。

理念と目標

研究方針、教育目標について

理念・目的

文学研究科は、建学の精神にある人間主義に基づいて、人類が開発・蓄積してきた知恵や学術的知識としての文化を継承し、さらに応用・発展させて世界の平和と人類の福祉に貢献するため、文学・言語、社会学、教育学、心理学、哲学・思想、歴史など人文・社会科学系学問分野において、深い教養に裏打ちされ、グローバルな視点をもった創造的な研究者や、高度な専門的職業人を育成していくことを目的としています。

教育目標

文学研究科は、科学技術の発展による物質的繁栄のなかで、人類の在り方そのものを問うような根源的な問題がさまざまな形で現れている現代社会において、まずそれに関する必要かつ十分な知識を修得した上で、問題の所在を明らかにし、論理的・創造的な分析・思考によって、自立的に解決を図ることができる人材の養成を目的とします。

  • 博士前期課程では、有機的な連関をもたせた体系的な教育により、高い言語能力、基礎的かつ広範な専門的知識、および問題発見力・論理的思考力・創造的解決能力を養い、創造的研究者や専門的職業人を輩出する。
  • 博士後期課程では、複数教員による多角的な研究論文作成指導を中心とする教育により、先端的な知識、新たな領域を開拓するような創造的思考、自立的な研究姿勢を養い、世界で活躍できる創造的研究者や、高度な専門的職業人を輩出する。
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