法学部「人間の安全保障ワークショップ」のオンライン授業に元JICA(国際協力機構)研究所所長で早稲田大学教授の北野尚宏氏が講師として参加!

元JICA(国際協力機構)研究所所長で早稲田大学教授の北野尚宏氏より、2021年12月18日に行われた法学部「国際平和・外交コース」の「人間の安全保障ワークショップ」のオンライン授業で、「ODAと人間の安全保障」とのテーマでレクチャーを行って頂きました。
講義は、事前に学生から提出された質問リストをいくつかのグループにカテゴリー化しながら、その質問一つ一つに真摯にお答えいただく形で進められました。
学生から上がった質問の軸としては、「ODAの課題と方向性」、「ODAと環境負荷の観点」、「ODAの利他性」、「現地の声をどれくらい拾っていけているのか」、「日本国民向けの広報について」、そして「中国の援助と日中協調の可能性について」など、多岐にわたりました。加えて、その回答を学生自身ならどのように回答するかということも事前に考えてきてくださいという課題も講師から出された上で、当日を迎えました。その回答を学生から聞いた上で、対話形式で一人一人が納得するように丁寧にご回答いただきました。
受講した学生からは、以下のような感想が寄せられました。
・「まず、学生が投げた疑問に関して自信だったらどう答えるか、そこから対話形式で私たちの理解を深めようと話の種を見つけたり補足をしてくださった手法に北野先生の鋭さがあるなと感じました。私は正直自身が問いかけた質問に対して十分に情報を収集できずに臨んでしまったため、うまく授業で意見交換ができなかったが、その主体性と責任を持っていくことがJICAのように答えのない問題の根源的な解決を担っていく上で重要であると感じました。ありがとうございました。」(2年生女子)。
・「レクチャーのなかでは、特に、日本の国内と海外の取り組みをつなぐこと、そして、日本は国際社会における相互依存によって成り立っていることの重要性を知れました。また、中国の投資戦略などにおいては、競争しながらも協調・協力するというスタンスが適当であると学びました。さらに、日本がアジアにおいてどのような役割を果たしていくのか、果たすことができるのかを考え、中国の一帯一路やEUのグローバルゲートウェイなどのインフラ投資の競争を冷静かつ正確に見つめ、社会に未来性豊かに行動していきたいと強く感じました。」(2年生男子)。