2022年度の春学期の第4コースの授業「国際平和・外交チュートリアル」の6/15の回では、「SDGsとグローバル企業演習①」と題して、再生可能エネルギーに特化した株式会社Looopの中村創一郎・代表取締役社長(CEO)をお迎えし、レクチャーをいただきました。

講義のテーマは「日本のエネルギー自給率を高め、脱炭素を実現させるためのLooopの「再エネ電力宣言」」。中村社長からは、(1) Looopは再エネで世界を救うことに決め、会社を立ち上げるきっかけとなった東日本大震災時のボランティア活動のストーリー、(2)エネルギーテックに特化したメガベンチャーとして世界各地（マレーシア、ベトナム、レバノン、タイなど）で再エネ事業を展開していること、(3)2013年のフィリピン・ミランダ台風の後にネグロス島知事からの要請で太陽光設置のボランティアにいったこと、(4)フィリピンでの経験を糸口に、浦和美園で進めているスマートシティ計画に繋がったこと、の4点を軸としてレクチャーをいただきました。

こうした背景に気候危機があり、「再エネを頑張るしかない」との強い思いで駆け抜けてきたこと、さらにその普及がエネルギー安全保障にも繋がることも語ってくださいました。学生からの様々な質問も飛び交いましたが、一つ一つ丁寧に応えてくださいました。

講義を通して学生からは、「中村さんのお話から、自分のやりたいこと・スキルアップの為というよりも、人のため、社会のため、これからの子供たちの為というのが伝わってきて、私と異なる内的キャリアを感じ、誰かの為を思い続けて働き続けられることがすごく、なんのために働くのか見直す機会となった。（中略）環境配慮や人権への面で本当はやるべきなのにお金を考えたら出来ないとしたら、制度の問題でもあると感じたので、政府の支援も必要なのかと感じ、政府の政策、補助金もとても大切な資産だと感じた」といった声や、「気さくなお人柄が印象的で、とても楽しく学ぶことが出来ました。中村さんの今までの人生秘話を知り、人生の中で巡りくる縁や出会い、機会を大切にしていきたいと感じました。また、自分にはあまり馴染みのないものもあったので、頂いた本を参考にもっと探究していきたいと思います。今回は大変にありがとうございました。」などの声がありました。

皆さんも「国際平和・外交コース」（2023年度から「地球平和共生コース」に名称変更）での学びと卒業後のキャリアを繋げていく質の高い学習機会を手にしてみませんか。