• 法学部トップ
  • 法学部NEWS
  • 法学部「人間の安全保障ワークショップ」の授業に神戸大学海洋政策研究科 客員教授の吉田公一氏が講演されました

2023年01月31日 11時13分

法学部「人間の安全保障ワークショップ」の授業に神戸大学海洋政策研究科 客員教授の吉田公一氏が講演されました

昨年1221日に行われた法学部「国際平和・外交コース」の「人間の安全保障ワークショップ」の授業では、「地球環境問題と人間の安全保障」とのテーマのもと、神戸大学海洋政策研究科 客員教授の吉田公一氏をお招きしてワークショップを行いました。

 講義では、海洋の温暖化によって起こる現象面の様々な問題点について解説をいただいた上で、国連気候変動枠組み条約・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)で規制の枠組みに関する交渉過程についてご紹介いただきました。また国際海事機関(IMO)の大気汚染防止・エネルギー効率作業部会議長としての長年の経験からの貴重なお話もご紹介いただきました。

 

あらかじめ学生の方で海洋について、「船舶をめぐる諸問題(バラスト水、原油流出事故、CO2排出、プラスチック問題等)(Aグループ)」と「海の生物多様性(魚のいない世界、サンゴ礁、沿岸域の生態系喪失等)(Bグループ)」についての学習を基に「質問リスト」を作成し、事前に送付した質問リストに応じる形で授業が展開され、非常に充実した内容の90分間となりました。

 

受講した学生からは、以下のような感想が寄せられました。

・「今回の貴重な講義を受け、2点考えることができました。1点目に、問題の現状や要因を細かく分析することの重要性です。最近の学びの傾向として、アイディアコンテストやビジネスコンテストなど、現状を深く分析しなくてもやり過ごせてしまう内容が多くなってきているのではないかと思います。2点目として、人類全体の責任というお話の中で、途上国と先進国の責任レベルは同じであるべきとお話しされていた点です。他方で、先進国に途上国が反発するのは、先進国が未だに搾取を前提とした市場システムに深く依存しているからであると考えます。また、その様な社会を築いていくのは私たちの世代です。ものごとの本質を見極め、その信念を忘れずに社会で闘える人間になっていきます。本日は大変お忙しい中、ご講演をしてくださり、誠にありがとうございました。」2年生女子)。

 

・「自然を親しみ、利用する生き方をすることの大切さを感じた。自然災害や気候変動がその規模をさらに増している現代では、自然から離れて生きる生活様式ではなく、自然を親しみそれ自体の力を利用していく生き方が必要になってくると思う。風の力を利用して快適にする家の構造を作ったり、熱の流れを利用する空間オーガナイズなど魅力的なものが多くあることに気づいた。現在進化している科学や技術をそのまま使うところから、それを生かしていかに自然の力を引き出せるかといったようなより価値的な使い方ができるようになる段階なのかなと感じました。地球に生きている一生物として人間は自然を親しみ、自然と共に生きていく以外に道はないのかなとも感じました。2年生男子)。

ページ公開日:2023年01月31日 11時13分
  • キャンパスガイド2023法学部
  • 在学生からのメッセージ
  • 卒業生からのメッセージ
  • キラめき★学生REPORT
  • バッキンガム大学留学日記