法学部「地球平和共生ワークショップ」の授業において国際環境NGOグリーンピース・ジャパンの事務局長サム・アネスリー氏と政策渉外担当の園田氏が講演!

2025年12月10日、法学部地球平和共生コースの「地球平和共生ワークショップ」において、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン事務局長のサム・アネスリー氏を講師に迎え、「グリーンピースの活動と理念について」と題した講演が行われました。

講演の冒頭でアネスリー氏は、グリーンピースの歴史と理念について説明されました。1971年、核実験を阻止するために実験予定地へ船で向かった若者たちの行動がグリーンピースの原点であり、そこから地球規模での環境保護と平和の実現を使命として活動が広がっていったことが紹介されました。現在グリーンピースは、気候変動、生物多様性の喪失、汚染や廃棄物の問題を主要な課題として掲げ、各国政府や企業から独立し、個人からの寄付のみを資金源として活動を行っています。

また、グリーンピースの活動原則として、IDEAL原則(調査、報告、公表、行動、交渉)が紹介されました。これらの原則に基づき、透明性の高い活動を実践し、国連総合協議資格を有している点も強調されました。具体的な活動事例としては、衣料品製造過程で排出される有害化学物質の全廃に向け、企業と交渉を重ね合意に至ったキャンペーンや、アマゾン地域における違法伐採問題への取り組みが挙げられました。アネスリー氏は、こうした活動を「創造のための対峙」と表現し、対立ではなく社会を前進させるための対話であるという独自の視点を示されました。

講演の最後には、グリーンピース・ジャパンの政策渉外担当である園田開(あける)氏が登壇し、「アドボカシーによる社会変革」をテーマに話をされました。園田氏は、大学3年時に関わったNGOで政策提言を通じた社会変革である「アドボカシー」と出会った経験を紹介されました。さらに、日本は気候変動への取り組みの土壌がまだ弱いと指摘され、一人でも多くの政策決定者と粘り強く対話を重ねていく姿勢の重要性を語られました。

受講した学生からは、「アクティヴィズムを大切にされ、IDEAL原則の循環を実践されてらっしゃるグリーンピースは現状の課題を良い方向へと転じていく大きな影響力を持ち、役割を担っていると思いました。」といった声や「科学的根拠に基づき、対話と行動の両方を重視している点も印象に残った。問題点を指摘するだけでなく、「どう変えていくべきか」という提案を社会に投げかけている姿勢に、国際NGOとしての責任と覚悟を感じた。」といった感想がありました。

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