丹木の歳時記2020 霜月(二)

4日に木枯らし1号が吹いた後、8日は暖かな立冬となりました。穏やかな秋の日差しに誘われたのか蝶やトンボが姿を現しました。成虫のまま越冬するキタキチョウやムラサキシジミも、小春日和の日光浴を楽しんでいるかのようです。コナラの切り株に大量発生しているのはナラタケ。雨上がりの翌日の晴れた日に顔を出すのは、胞子(ほうし)をなるべく遠くへ飛ばし、子孫を残すためでしょう。ボリボリ、モダシなどと呼ぶ地方もあり、古くから食べられてきました。その一方、生きている樹木に寄生し枯死させてしまうこともあるため、害菌(がいきん)とされています。ともあれ、晩秋から初冬へと季節は一歩一歩進んでいます。
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