丹木の歳時記2021 水無月(二)

紫式部(ムラサキシキブ)の香り漂うキャンパスで時折、激しい縄張り争いに出くわすことがあります。不要な争いに巻き込まれないよう遠巻きに眺めていると、自分のテリトリーに侵入した相手を執拗に追いかけ回し、侵入者が這々(ほうほう)の体(てい)で退散するとすぐさま縄張りに戻ります。そして再び周囲への警戒体制に入ります。もう少し穏便に済ませるわけにはいかないのでしょうか。とは言え、これはトンボの話。「文学の池」ではシオカラトンボの空中戦が始まっています。玉虫(タマムシ)やムラサキシジミはトンボの縄張り争いを模様眺めの様子です。紫陽花(アジサイ)の近くで見つけたカタツムリ。唱歌に「角(つの)だせ槍(やり)だせ」とありますが、こちらは平和主義者なのか、角や槍を突き合わせて争っている姿を見かけたことはありません(笑)。
「丹木の歳時記」への感想はこちらまで
E-mail:publicrelation@soka.ac.jp
Facebookの「いいね!」やツイートも執筆の励みになります。
Instagramでも丹木の里の四季折々を紹介しています。創価大学公式アカウントはこちらから