丹木の歳時記2022 水無月(三)

そのドイツ人が八王子を訪れたのは、1865年6月中旬のこと。西郷隆盛や坂本龍馬が活躍していた幕末の日本です。彼の名はハインリヒ・シュリーマン。実業家として巨万の富を築き、2年間の世界周遊旅行へ。その途中で横浜に立ち寄り、八王子に足を伸ばしています。後日、パリで考古学を学んだ彼がトロイの発掘を始めるのは6年後(1871年)です。八王子訪問から150余年後、自分の名前が饅頭(本学の学生がプロデュース、2月で発売終了した「シュリーまん」)となって売り出されることになろうとは、夢にも思わなかったことでしょう。本年はシュリーマンの生誕200年です。
「丹木の歳時記」への感想はこちらまで
E-mail:publicrelation@soka.ac.jp
Facebookの「いいね!」やツイートも執筆の励みになります。
Instagramでも丹木の里の四季折々を紹介しています。創価大学公式アカウントはこちらから