丹木の歳時記2023 皐月(一)

同時代を生きた文豪ゲーテ(1749-1832)と作曲家シューベルト(1797-1828)。シューベルトは47歳年長のゲーテの詩に魅せられ、その詩に沢山の曲をつけています。その一つが「野ばら」。音楽の授業で「童(わらべ)はみたり 野なかの薔薇」(近藤朔風訳)と歌った人も多いことでしょう。「文学の池」の近くで野ばらを見つけました。バラ農家では野ばらの丈夫さを利用し様々な品種のバラを野ばらの根元に接ぎ木して育てるそうです。中央高速を使えば本学から30分の神代植物公園ではバラが見頃。園内のバラ園では約400品種、5200株余りが甘い香りを漂わせています。中でも見応えがあるのは「栄誉殿堂入り」のバラ。世界バラ会連合(加盟国40カ国)が開催する世界バラ会議で18品種が「世界中で愛されている名花」として選出されています。大輪の赤いバラ「イングリッド・バーグマン」もその一つ。往年の大女優を彷彿させる気品を漂わせています。3年に1回開催される世界バラ会議の次回大会は2025年。開催地は「ばらのまち」として知られる広島県福山市です。
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