丹木の歳時記2023 長月(二)

「文学の池」で彼岸花を眺めていると、どこからともなく黄色い蝶がやってきました。本学で見られる黄色い蝶と言えば紋黄蝶(モンキチョウ)かキタキチョウ。そのどちらかだろうと思いつつ写真に納めました。後で調べてみたところどちらでもなく、どうやらツマグロキチョウだと思われます。ツマグロキチョウは東京都では絶滅危惧 IA 類(CR)の蝶。「ごく近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」に指定されています。八王子市の北部に位置する自然豊かな瑞穂町においてさえ、最後に観察されたのは1987年とのことです。ツマグロキチョウの幼虫の食草はカワラケツメイというマメ科の植物。河川の改修などによるカワラケツメイの減少が、ツマグロキチョウが姿を消した一因と考えられています。キャンパスに自生しているヤブツルアズキもマメ科の植物ですが、カワラケツメイは見たことがないため、この日のツマグロキチョウはどこからか飛来したのかもしれません。何かのキッチョウ(吉兆)であれば嬉しいのですが、とてもキチョウ(貴重)な出会いとなりました(笑)。

彼岸花(ヒガンバナ)
彼岸花(ヒガンバナ)
ツマグロキチョウ
ツマグロキチョウ
ナミアゲハ
ナミアゲハ
カラスノゴマ
カラスノゴマ
溝蕎麦(ミゾソバ)
溝蕎麦(ミゾソバ)
ヤブツルアズキ
ヤブツルアズキ
藪蘭(ヤブラン)
藪蘭(ヤブラン)
秋桜(コスモス)
秋桜(コスモス)
柘榴(ザクロ)
柘榴(ザクロ)
銀杏(ギンナン)
銀杏(ギンナン)
山法師(ヤマボウシ)
山法師(ヤマボウシ)
柿(カキ)
柿(カキ)

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