丹木の歳時記2025 弥生(一)

約6500万年前に絶滅した恐竜の姿を見ることはできませんが、その子孫なら今でも目にすることができます。すなわち「鳥類」です。鳥類は、羽毛を持ち、滑空あるいは地上を走っていた恐竜の一部が進化したものと考えられています。そんな恐竜の末裔たちを求め、キャンパスを歩いてみました。芽吹きの季節になると木々の葉で鳥の姿は次第に見えにくくなるため、バードウォッチングには冬から早春が適しています。どこからともなくコジュケイやガビチョウの賑やかな鳴き声が響いてきます。キツツキの仲間であるコゲラやアオゲラが木をつつく音も聞こえますが、春を告げるウグイスやホトトギスの声は、まだ届きません。この日に観察できたのは、キジバト、コゲラ、アオゲラ、マガモ、イカル、カワラヒワ、チュウサギ、ジョウビタキ、カワセミ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ツグミ、ヒヨドリ、アオジなど。これまでに本学のキャンパスで記録された野鳥は、約50種にのぼります。先月まで国立科学博物館で開催されていた特別展「鳥」は、今月15日から名古屋市科学館に会場を移します。最新の研究成果も紹介されており、充実した内容となっていますので、東京展を見逃した方も、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。












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