丹木の歳時記2025 弥生(三)

18日には卒業式が行われました。冬の寒さが長引いた今年は花の開花が例年より遅く、キャンパスの染井吉野の見頃はまだ少し先になりそうです。そこで、一足早く花見気分を味わおうと、皇居三の丸尚蔵館で開催中の「百花ひらく-花々をめぐる美」を鑑賞してきました。本展の見どころの一つは、伊藤若冲の国宝《動植綵絵》30幅のうち4幅が公開されること。前期展示では《桃花小禽図》と《牡丹小禽図》の2幅が並びます。《桃花小禽図》に描かれた青い鳥は、オオルリでしょうか、あるいはルリビタキでしょうか。また、「桜の画家」として知られる跡見玉枝の晩年の代表作「桜図屏風」も印象的でした。左右に5種類ずつの桜が咲き競う2曲1隻の作品です。この中に描かれている緋寒桜がキャンパスでも見頃を迎え、白木蓮とのコントラストが美しく映えています。40年前の第11回卒業式で、創立者は「いかなる社会の分野に進もうとも、『生涯教育』『生涯青春』の精神で、『創大生ここにあり』との心意気を持ち、尊い一生を勝ち抜いていただきたい」と語りました。社会へ羽ばたく卒業生の皆さんの飛躍と活躍を心より願っています。












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