丹木の歳時記2025 如月(一)

仕事帰りの道すがらふと夜空を見上げると、ひときわ明るく輝く星を見つけました。本学の学生歌に「あおげば金星 妙なる光」と歌われた金星です。太陽系内で地球の隣に位置する金星はとても興味深い星です。夕刻、西の空に見えるときは「宵の明星」、明け方に東の空に見えるときは「明けの明星」と呼ばれます。明るさは-4.7等星。月や恒星を除けば、夜空で最も明るく見える惑星です。金星の大気は96.5%が二酸化炭素。温室効果の影響で気温は約460度に達します。とても生命が生息できる環境ではありませんね。自転周期は225日。つまり地球の時間で7か月半かけて一回転するということです。また自転方向は地球とは逆向きなので、金星では太陽が西から昇り東に沈みます。地球からの距離は4,200万㎞。新幹線の速度(時速300㎞)で行くと、約16年かかります。そう言えば本欄の連載開始は2009年2月。以来16年の歳月が流れたことになります。学生歌の歌詞は「燃えなんわが胸 正義の心」と続きます。夜空に輝く金星の妙なる光に励まされながら、これからも倦まず弛まず花鳥風月との対話を綴っていくつもりです。












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