丹木の歳時記2025 皐月(四)

「私たちはどこから来たのか」。その根源的な問いの答えを求めて白保さんに会いに行ってきました。お会いした場所は上野の国立科学博物館。特別展「古代DNA-日本人がきた道」の会場です。白保さんが生きたのは約2万7000年前。石垣島の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞窟遺跡で発見されたことから「白保人」と呼ばれ、その中でも「4号人骨」として知られています。ノーベル生理学・医学賞を受賞したスバンテ・ペーボ博士もゲノム解析に関わり、白保人は「現代の日本や台湾、フィリピンの人々と遺伝的変異を共有している」ことが分かりました。約6万年前にアフリカを出発したホモ・サピエンスが日本列島に到達したのは約4万年前。縄文人と弥生時代に流入した渡来人が混合して多様な遺伝集団が生まれました。その後の古墳時代以降も大陸からの渡来人が多くいるため、現代の日本人に近い集団が弥生時代に形成されたという定説は見直しが迫られています。「私たちは何者なのか」。ゲノム解析技術の進展によって、日本人の多様なルーツが解明されつつあります。現在の私たちの中にも白保さんの遺伝子の痕跡がわずかに残されているのかもしれません。特別展は6月15日まで。7月19日からは名古屋市立科学館で開催されます。

水連(スイレン)
水連(スイレン)
山芍薬(ヤマシャクヤク)
石楠花(シャクナゲ)
石楠花(シャクナゲ)
石楠花(シャクナゲ)
石楠花(シャクナゲ)
卯木(ウツギ)
柘榴(ザクロ)
忍冬(スイカズラ)
庭石菖(ニワゼキショウ)
石斛(セッコク)

「丹木の歳時記」への感想はこちらまで

E-mail:publicrelation@soka.ac.jp
Facebookの「いいね!」やツイートも執筆の励みになります。

Instagramでも丹木の里の四季折々を紹介しています。創価大学公式アカウントはこちらから

Share

Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend