【卒業生紹介】
河村 秀和さん

日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社

ー 今度は自分が、誰かの「不可能」を「可能」にしたい ー

 「20歳になるまでに、留学を経験したい」

 そんな動機から始まった国際教養学部での4年間は、「挑戦と応戦」の連続でした。1年次は、All Englishの授業と論文、プレゼンテーション等、多くの課題に圧倒され、理想と現実のギャップに何度も苦しみました。しかし、それらの「挑戦」を通して多くの学友と切磋琢磨し合う中で、少しずつ課題を克服し、勉学面だけでなく精神的にも成長することができました。3年次以降は、学生自治会での学部運営、国際寮の副寮長としての寮運営活動と両立しながら、専門分野の哲学を始め、社会学や開発経済学、マーケティング等様々な分野で学問に励みました。決して平坦な道ではありませんでしたが、多くの尊敬する同期や先輩方に支えられ、何とか走り切ることができました。国境だけでなく、自分の可能性の限界も越えることができたこの時間は、私の人生の原点です。

 

 アウェイな環境での「挑戦」に、学友と「応戦」した4年間の中で、「社会が抱える『不可能』を『可能』に転換したい」という思いからIT・コンサルティング業界に関心を持ちました。念願のオーストラリア留学を終え、迎えた2年次春休み。新型コロナウイルスの世界的な蔓延によって、当初予定していた5年卒院進学から4年卒就職活動へと大幅な進路変更を決断しました。また、当時在籍していた学生自治会でも活動のオンライン化を余儀なくされ、生身で異文化と触れ合えた2年次とは対照的に、閉塞感が漂う日々を過ごしていました。しかし、授業や諸活動のオンライン化によって、未曾有の事態でも学内・学外活動を継続できたことから、ITが持つ力の大きさを痛感しました。また、コロナ禍で早期化・リモート化した就職活動においても、多くの先輩方や卒業生の方々に支えられたことで、「不可能」と思われた進路の実現と諸活動との両立を「可能」にすることができました。今度は自分が、誰かの「不可能」を「可能」にしたいです。

受験生へのエール

 「どこにあろうが、ダイヤモンドはダイヤモンドである。その輝きは、決して失せることはない。」この言葉は、創立者が就職活動に挑む草創期の先輩方を激励された際に使われたものです。私自身、入学前まで「自分は何もできない」と自分を悲観的に見ていました。しかし、「一番自分が成長できる学部に入って自分の可能性を開花させよう」と国際教養学部への進学を決意したことで、全てが変わり始めました。皆さんは、一人ももれなく、無限の可能性を持つ「ダイヤモンド」です。しかし、ダイヤモンドは磨かなければ原石のままです。国際教養学部には、学問的にも人間的にも磨かれる環境が整っています。世界市民の「原石」が「ダイヤモンド」へと光り輝く4年間。その可能性を思う存分発揮できるよう、陰ながら応援させていただきます。

河村 秀和 Kawamura Hidekazu

    • 学部:国際教養学部国際教養学科 卒業
    • 留学先:オーストラリア グリフィス大学
    • 主な専攻分野:哲学(プラグマティズム思想)
    • 指導教授:ロバート・シンクレア教授

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