【国際教養学部】マレーシア科学大学の教員・学生による「ムスリム・フレンドリー大学とメンタルヘルスの課題」に関する国際シンポジウムを開催しました
創価大学国際教養学部(FILA)のマレーシア研究拠点(CMS)は、ダイバーシティ・インクルージョン推進センター(D.I.センター)と共催し、2026年4月15日に「ムスリム・フレンドリー大学とメンタルヘルスの課題」をテーマとする国際シンポジウムを開催しました。
本シンポジウムでは、マレーシアのマレーシア科学大学(USM)から教員および学生を迎え、日本の大学におけるムスリム学生への支援(ハラール食や礼拝環境の整備など)および、日本に留学しているマレーシア人学生へのメンタルヘルス支援について報告が行われました。
第1部では、「Muslim-friendly in Japan」をテーマに、日本の大学における受入環境の現状と課題について報告が行われました。USMのDr. Nur Hafeeza Ahmad Pazil主任講師による発表では、東京の大学における現地調査をもとに、ハラール食の提供、礼拝スペースの整備、情報提供の在り方などについて分析が示されました。
また、学生による報告では、日本で学ぶムスリム学生の生活実態が紹介され、ハラール食品の入手の難しさ、礼拝場所の確保、情報不足による不安といった課題が共有されました。その一方で、学生自身による柔軟な適応や、学生同士の支え合いの重要性も示されました。さらに、今後の大学の対応として、多宗教に対応した祈祷スペースの整備、ハラール・ベジタリアン表示の明確化、留学生向け情報発信の強化など、具体的な提言も提示されました。
第2部では、「Mental Health Issues」をテーマに、国際学生の心理的適応に関する報告と議論が行われました。Dr. ‘Afifah Idris氏の発表では、「Belonging(所属感)」と「Cultural Safety(文化的安全性)」の重要性が指摘され、言語障壁や文化的差異、孤立感が国際学生のメンタルヘルスに大きな影響を与えることが示されました。続く学生報告では、家族と離れて暮らすことによる孤独感、言語や文化の壁による疎外感、社会的ネットワークの重要性などが具体的に語られ、日本の大学における支援体制の一層の充実が求められることが明らかになりました。また、ピアサポートの強化、メンタルヘルス支援へのアクセス向上、文化的多様性への理解促進といった実践的な提言も共有されました。
発表後には、本学の学生および教員から多くの質問が寄せられ、多文化共生キャンパスの実現に向けた具体的な課題や取り組みについて、建設的な議論が展開されました。
本シンポジウムは、多様な文化的・宗教的背景をもつ学生が安心して学ぶことのできる環境づくりについて考える貴重な機会となりました。
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