2019年04月11日 11時24分

授業「人間学」でリトアニア在住の卒業生が講演

リトアニア在住の卒業生が講演

4月11日、文学部1年次共通科目「人間学」では卒業生の岸田麻里亜(きしだ・まりあ)さんをお迎えし、「リトアニアとの出会い―人の優しさの中で生きる―」と題する講演を行いました。

岸田さんは文学部外国語学科ロシア語専攻22期卒で、現在は北欧バルト三国の一つリトアニアで通訳・観光ガイドとして活躍されています。今回は一時帰国の機会に後輩たちの参考になればと母校に還ってきてくれました。

創価大学ではロシア語を専攻。卒業後は、旧ソ連方面の旅行を扱う旅行会社に就職するも、その後、再び海外に出たいとの思いが募り、2000年にリトアニアへ渡航。首都ヴィリニュスで2年間リトアニア語を学び、琥珀加工メーカーへ就職するも、その会社の御徒町にある店舗への勤務を命じられ、仕方なく帰国したそうです。

何のためにリトアニアに渡ったのかと、悶々と日本で働く中、3年ほど経過した頃、知人からリトアニアで琥珀の仲介業をやったらどうかと勧められ、やや躊躇したものの、創立者の指導「使命を知るとは、自分の生涯を捧げて悔いない道を見つけたということだ。そうなれば人間は強い。恐れも、不安もなくなる。」という言葉で腹が決まり、2005年に再びリトアニアへ渡ります。

そして温かく協力的な現地の方々の支えもあって琥珀の仲介業は成功し、どんどん注文が入るようになったそうです。日本で働いていた時の顧客もどんどん注文してきてくれ、当時悶々とした日本勤務の3年間が、すべてリトアニアでの琥珀の商売の基盤を作る期間だったことに後から気付いたと、岸田さんは自身の体験を熱く語ってくれました。

2007年には観光ガイドの資格を取得。天皇皇后両陛下のリトアニア御訪問の際に大使館に応援スタッフとして入るなどの機会にも恵まれたそうです。その後、ある大企業から就職の誘いを受けたもののリーマンショックの影響で内定が取り消されて苦境を味わったことも。それでも忍耐強く目の前の仕事に全力で取り組んでいったところ、今では現地の方々の強い信頼を勝ち得て、観光ガイドやコーディネート、リサーチャー、通訳、翻訳など、多岐にわたるお仕事を個人事業として展開されているそうです。

講演ではリトアニアの代表的な美しい観光地や名産品の琥珀、亜麻などの写真を紹介。「歌と祭りの祭典」の壮麗な映像の紹介もありました。
学生の頃、創立者に「将来は通訳・翻訳家」になりますと決意のお手紙を書いたそうです。後になって、自分は向かないのではと何度も思ったけれども、気が付けば、今はその通りの道を歩ませて頂いていることに感謝でいっぱいですと語る岸田さんの目は輝いていました。
講演後の質疑応答では「海外生活は寂しくないですか」、「困難に直面した時に何を支えにしましたか」など、世界に夢を馳せる学生たちからの質問に一つ一つ丁寧に答えられました。

終了後、受講者から「会社を辞めてリトアニアに行くと決めたときの決断力や行動力に驚きました」、「何度も困難や挫折を味わいながら、自分の使命を信じ続けて可能性を開いてこられた姿にとても励まされました」などの感想が寄せられました。
ページ公開日:2019年04月11日 11時24分