健康と社会

看護とコミュニケーション

1年次
医療従事者は、患者や他の医療関係者と良い人間関係を築くことが重要であり、高いコミュニケーション能力が求められる。本講義では、人間関係を築く要因を探り、他者との関係形成にコミュニケーションのスキルの活用の重要性を教授する。さらに看護師に必要な人間関係の構築のための知識・技術の習得を目的とし、体験的に理解できるように講義とロールプレイング、ロールプレイングのふりかえりの流れで授業を展開する。最終的には、傾聴、共感、要約などのコミュニケーションスキル向上とともに、チーム医療における基本的コミュニケーション能力を養う。

健康と生活

1年次
人間の生活と健康・疾病の関連について多面的な側面から理解するとともに、健康増進・疾病予防に向けた取り組みについて理解する。これらを通し、看護の対象となる人間について、生活と健康の視点や発達という観点から統合的にとらえる力をつける。

生命倫理

1年次
最近の医療技術の進歩は目覚ましいものがあり、しかもインフォームド・コンセントの定着によって、医療環境は変化し続け、生命倫理に関する諸問題も多様化しつつある。医療現場において医師と患者そして患者の家族とのコミュニケーションを実際に構築するのは看護師であるため、臨床における看護師の観点から生命倫理に関する諸問題に取り組んでいく必要がある。そこで本講義においては、臨床において起こりうるトピックスを具体的に取り上げ、ディスカッションを通じて考えていく。
 生命尊厳と人間尊厳との関連についても具体例を挙げて説明していきたいと考えている。さらに現象学的看護学の観点から遷延性意識障害に関して考えていく。

社会保障・社会福祉論

2年次
社会保障制度の全体像を把握しつつ、医療・看護領域および社会福祉に関連する制度について学修する。さらに、看護学の観点をふまえ、現代の生活・社会問題や制度の変遷と関連して考えることで制度の理解を深める。
内容としては、社会保障総論として各国および日本での社会保障の成り立ちと発展過程について学び、各論として医療保険制度と医療提供体制、介護保険制度の基本的仕組みと今後の方向性、国際社会における子ども・家庭の権利保障と日本における子ども・家庭福祉の理念、労働保険(労働者災害補償保険法・雇用保険)の概要と仕組み、障害者総合支援法の概要とサービス体系、自立支援医療、難病対策等について学ぶ。
演習においては、各自が選択した社会保障・社会福祉に関する事例について、学生自身が情報収集を行い学修する。

疫学・保健統計

3年次
人間集団の疾病及び健康現象の発生状況を把握し、それに影響を及ぼす要因や条件を分析し、予防活動に応用するための疫学的思考及び方法を教授する。また、基本的な統計手法に関し、得られた標本データを解析・整理・要約するための記述統計学、その解析結果から母集団における状況を推測するための推測統計学について理解し、応用する能力の修得を目指す。
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