2023年度フィリピン研修の様子を、学生からのレポートをもとに紹介します。
研修期間 | 2024年3月5日(火)~3月13日(水) |
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参加人数 | 20人 |
研修先 | フィリピン共和国 イースト大学、地域医療施設 等 |
研修内容と 目標 |
イースト大学での研修講義、現地看護学生の授業・演習への参加を通し、フィリピンの看護、保健、医療、健康問題に関する現状と課題を理解する。また、一次、二次公的医療機関を視察し、フィリピンの医療・看護システムを包括的に学ぶ。 |

イースト大学はフィリピンの首都マニラに3つのキャンパスをもつ総合大学です。
創価大学とは2012年に学術交流協定を結び、2014年に創立者池田大作先生に「名誉人文学博士号」を授与しています。
病院見学・フィールドリサ―チ
地域に根ざした医療施設「バランガイヘルスセンター」やイースト大学附属病院で、フィールドリサーチを行いました フィールドリサーチでは、参加学生はグループに分かれ、事前学習で生まれた疑問をテーマに、現地の学生とともに住民や病院の患者さん、看護師の方々にインタビューを行いました 。研修の最終日には、リサーチで得た結果と学びを英語でプレゼンテーションし、グローバルな視点から看護を捉える力を養いました 。
◆母子保健:バランガイの母親や妊婦を対象に、出産費用について調査。公立病院やクリニックでは無料で出産できます。貧富の差が大きいフィリピンだからこそ、誰もが様々な形で医療を受けられることを学びました 。
◆宗教・文化:フィリピンでは、文化や宗教を大切にする生活があり、人々の価値観に影響を与えていることを学びました。また、高血圧や糖尿病の患者さんが増加傾向にあるが、ボランティアのヘルスワーカーが栄養指導のパンフレットの配布等を行っており、住民の健康を守るための活動を学びました。
◆医療制度:ボランティアで運営されている地域の医療機関「バランガイヘルスセンター(BHC)」について調査。BHCが健康診断や医療物資の支援、家庭訪問などを行い、住民の健康維持に貢献していることを学びました 。
◆貧困:バランガイでは、貧困層への物資や知識の提供が行われており、健康意識の高さがうかがえました。一方で、貧困層と富裕層の間に大きな格差があり、平等なケアを提供できないことも学びました。



観光
研修期間中には、マニラの歴史的な建造物を巡る時間も設けられました 。観光を通してフィリピンの文化に触れ、学びをより一層深めることができました 。
この研修は、国際的な視野を広げ、多様な文化や価値観の中で看護を考える貴重な経験となりました。現地の学生との友情を育み、かけがえのない学びを得た9日間でした 。